初めて見せた姿。
残されたのは 小さなジェラート店。
だが 父のような意志の強さが自分にあるとは思えなかった。
変わらなければならない。
50万円を更に借金しジェラートの本場 イタリアに飛んだ。
でも どこの馬の骨か分からない
日本の若造に→
技術を授けてくれる職人は いなかった。
無駄足で帰国し 一人厨房にこもって試行錯誤する 孤独な日々。
脳裏にあったのは
ギリギリまで追い詰められてもなお→
やり抜こうとした父の姿。
感覚で作っていたジェラートにティトさんの緻密な理論が加わった時→
革命が起きた。
42歳にして イタリアで行われたコンクールで優勝。
店の片隅に飾られた1枚の絵。
父の愛した牧場。
柴野が一人
厨房にこもっていた。
半年間 試作を繰り返してきた
ジェラートがあった。
それは 店の原点であり
今なお一番人気の…
牛乳を最後の1滴まで無駄にしまいとする
姿勢は かつてのまま。
だが あの日以来
父と子は疎遠になっていた。
どれも 反応は悪くない。
だが 決定打に欠ける。
次回な。
翌日。 柴野は 4歳になる息子に本の読み聞かせをしていた。
幼い頃 父が身をもって
教えてくれたことが→
2週間後のことだった。
柴野は父 大盾さんのいる作業場を訪ねた。
相談したいことがあった。
はい。(大盾)はい ご苦労さん。
レシピを見直し もう一度。
答えが見つからない。
答えは まだ見いだせていなかった。
♪♪~(主題歌)
ほんとに この味でいいのかっていう…
そこを問いかけて→
自分の心に立ち戻って
誠実に正直に生きていく人が→
ほんとに強さを持ってて
プロフェッショナルだと思いますね。
2019/07/30(火) 22:30〜23:20
NHK総合1・鹿児島
プロフェッショナル 仕事の流儀「ジェラート職人・柴野大造」[解][字]
「世界一」のジェラート職人が北陸・石川にいる。セロリ、アスパラガス…あらゆる素材を「驚き」の味に仕立てる。だが彼には人知れぬ苦悩があった。
詳細情報
番組内容
ジェラート職人・柴野大造は、誰も使おうとしなったセロリの爽やかな甘みを引き出し、本場イタリアのコンクールで優勝。世界一の称号を得た。これまでに作ったジェラートは2000種類にのぼる。だが、二の足を踏み続けてきた素材があった。それは原点であるミルクジェラート。そこに秘められた父との葛藤が明らかに。苦悩の末、柴野が作り出したジェラートとは?!
出演者
【出演】ジェラート職人…柴野大造,【語り】橋本さとし,貫地谷しほり
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
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