2019/11/19(火) 22:30〜23:20 プロフェッショナル 仕事の流儀「潜水調査船・しんかい6500」[解][字]


私は 6億9,000万円という予算を投じられ→
かつてない大改造を施されました。
推進装置を付け替えてもらったことで→
水中での小回りが
更に利くようになりました。
撮影機材も最新のものに取り替えられ→

より鮮明な映像を届けられるようになりました。
大改造の翌年には ブラジル沖の海底で→
朽ちぬまま残された クジラの骨を発見。
そこには 新種と思われる数々の生物が
生態系をなし→
世界を あっと驚かせました。
なぜ 私は 潜り続けるのでしょうか。
♪♪~
今 6Kを取り巻く状況に→
これまでにない変化が生まれている。
今回 高井は 公募で集めた学生7名を研究チームに加えていた。
6Kに 学生に乗ってもらい
深海の魅力に じかに触れてもらう。
高井には ひそかに注目する学生がいた。
6Kに対して 否定的な考えを持っていた。
有人潜水船は
もはや いらないのではないか?
この議論は 6Kが直面する大きな問題だ。
無人潜水船の開発が進むにつれ→
有人潜水船・6Kの優位性は
徐々に失われつつあり→
出動回数も減少傾向にあった。
だが そんな今だからこそ→
高井は あえて


6Kに否定的な学生を選んだという。
アルビンガイの「人為的生息地移転」
3回目の潜航の日。
大学生の浅野は 潜水服を着込み
6Kに乗り込んだ。
今回の潜航の目的は→
前回 外輪山に引っ越しをさせたアルビンガイを→
元の生息地へと戻すこと。
一晩 環境の異なるところに留め置かれたアルビンガイ。
果たして 無事か。
アルビンガイは 全て生きていた。
「人為的生息地移転」の可能性を
確かめることができた。
アルビンガイを 元の生息地へと戻せば
ミッション終了。
その道中 浅野が口を開いた。
アルビンガイを 元いた場所へと戻す。
今後も観察を続け 環境変化に対する
長期的な反応を分析していく。
またひとつ
6Kは ミッションをやり遂げた。
初潜航を終えた浅野は
手荒い祝福で迎えられた。
(笑い声)
浅野は 6Kから 何を感じとったのか。
さてさて どうでしたかね?
6Kの是非 更に問う。
すぐに そういう…
だから…
浅野の意見は 変わらないようだった。

だが…。
あの…
いいですよ。
もう すごい…
恐らく…
(浅野)どこかで…
(浅野)まあ どれくらいの規模か分からないですけど…
はい ありがとうございます。
拍手してあげて。(拍手)
2日後 6Kは
通算1,552回目の潜航を終え→
この夏のプロジェクトを 無事成功させた。
♪♪~(主題歌)
(高井)だけど やっぱり 夢の象徴とか→
乗るべき たどりつくべきゴールの象徴としての有人潜水船の→
僕は あり方っていうのは
まだまだあると思いますね。
♪♪~
2019/11/19(火) 22:30〜23:20
NHK総合1・鹿児島
プロフェッショナル 仕事の流儀「潜水調査船・しんかい6500」[解][字]

水深6500メートルまで潜ることができる有人潜水調査船・しんかい6500に密着。誕生以来30年にわたり、世界を驚かせてきた船の“流儀”とは?

詳細情報
番組内容
この夏、しんかい6500(通称・6K)が向かったのは、小笠原諸島の北西に位置する海底火山。海深くに潜り、希少生物のアルビンガイを探し、謎に包まれた生態を解明する。番組では、9日間の航海に密着。1989年の誕生以来、世界を驚かせてきた有人潜水調査船の“流儀”に迫る。私たちの知らない深海へ、大冒険が始まる。
出演者
【語り】橋本さとし,貫地谷しほり


ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化