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2019/12/01(日) 21:00〜21:50 NHKスペシャル 体感 首都直下地震「プロローグ あなたは生きのびられるか」[字]


杉並区とその周辺。
赤いところは、地震で発生した
火災を表しています。
緑は避難場所へ逃げようとする
住民です。
安全だと思った避難場所のそばで
火災が起きていた場合
大勢が炎にまかれ犠牲になります。

ほかの避難場所でも同じことが起こると犠牲者は
地区全体で4400人以上。
想定の10倍以上に上ると分かりました。
江口≫まるで、巨大な竜巻だな。
≫地震火災が引き起こすさらに大きな脅威も
明らかになってきました。
尾田≫火災旋風が通り過ぎたあとは、家が壊れて
車もひっくり返っています。
≫火災旋風。
火災現場に突如として現れる
竜巻のような現象です。
風速60メートルにも達する


巨大な炎の渦。
人や建物を吹き飛ばし
焼き尽くしていきます。
これは、実際の
火災旋風の映像です。
世界各地で目撃され
悪魔の炎とも呼ばれます。
しかし、その実態は
謎に包まれています。
火災旋風は東日本大震災でも
発生していました。
燃え盛る炎の中から
突然、現れたといいます。
≫地元の画家に
その姿を描いてもらいました。
≫気仙沼の火災旋風は
高さ230m幅130mに達していました。
首都直下地震でも
発生が懸念される火災旋風。
それが実際に猛威を振るったのが
関東大震災です。
4万人が避難していた広場に
火災旋風が襲来。
広場にいた人の9割以上
3万8000人が亡くなりました。
倉石≫火災旋風が
通ったとみられるあとが
はっきりと確認できます。
広い範囲で燃え尽きた木材や家屋の一部とみられる残骸が
バラバラになっています。

≫火災旋風の最も恐ろしい点は
移動しながら
被害を拡大させることです。
火災旋風がどのように
移動するのか消防研究センターで
実験が行われました。
炎のそばで生まれ、風下へと移動。
しかしその動きは直線的ではなく
激しく蛇行していました。
この予測不能な動きが
被害をより拡大させるのです。
井ノ原≫分からないから
シミュレーションの
しようがないってことですよね。
小野≫これは気仙沼で目撃された火災旋風を再現したもので
実際は高さが、この100倍
そして、直径130mと想像してください。
テリー≫逃げ場がないですね。
小野≫東京都庁と大体同じくらいの大きさ。
井ノ原≫都庁の大きさの火柱が
東京中を動き回ると。
テリー≫その日の風によっても
変わるわけですよね。
井ノ原≫風の強い日だったら
どうなるか。
北斗≫巻き込んで、どんどん
大きくなってくる
ということですよね。
赤松≫まだ詳しいこともよく分かっていないんですが
どうすればいいかということを

先ほど実験のあった
篠原さんによりますと
起きたときは離れることが大事。もし、万が一
火災旋風が見えたら
竜巻に似た性質なので頑丈な建物に避難してください。
できれば地下に。
窓からは離れてください
ということです。
小野≫どうすればいいのか。
まず火災が起きなければいい。
火災が起きなければ火災旋風は発生しない。
井ノ原≫地震のあとって
話ですよね。地震のあとに
火事が起きなきゃ
いいということですけど。
小野≫そこをどうすればいいかは
中林一樹さんに
今日、来ていただいていますので
お入りいただきます。
国の被害想定をまとめた

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