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2019/12/01(日) 21:00〜21:50 NHKスペシャル 体感 首都直下地震「プロローグ あなたは生きのびられるか」[字]


皆さんにお見せするのがこの地図。
これは水面からの高さを
示した地図で
青い色が濃いほど
低い場所であることを
示しています。
井ノ原≫江戸川区とか葛飾区はすごく濃いですよね、色が。
小野≫今、テリーさんが
おっしゃったゼロメートル地帯。
満潮のときの海面よりも


低いところを
ゼロメートル地帯と呼びます。
そして、これが荒川です。
荒川の両側には堤防が
築かれていますよね。
でも、堤防の外に

人が暮らしていて
そこは川の水面より
低いんです。
だから、ひとたび
この堤防が崩れたら
川の水が…。
北斗≫全部住宅にくるんだ。
井ノ原≫この堤防が暮らしを
守ってくれているんですね。
テリー≫うちの家族が
江東区のほうにいるので。
昔、ゼロメートル地帯と
いわれていたけど心配ですね。
小野≫ゼロメートル地帯に
暮らしている人が
現在176万人といわれています。
田所≫これを見てください!堤防が余震で崩壊したんです!
土井≫もしも
この堤防が決壊したら
ゼロメートル地帯に
一気に水が流れ込みます。
水面より2mも低い土地が
広がってます。
倉石≫2mって、それじゃ…。

青田≫津波みたいなものになる。
≫10月の台風19号で
氾濫の危険が迫った荒川。
台風が通り過ぎた直後に
住民が訪れてみると
至るところに
濁流が押し寄せた跡がありました。
≫この荒川で
地震による堤防決壊の恐れが
指摘されています。
地震の揺れは、河川の堤防にどのような影響を与えるのか。
土木工学や防災の専門家による
検討が始まっています。
≫検討会のメンバーの1人
土屋信行さんです。
荒川の下流域を守る堤防の状態に
不安があるといいます。
≫堤防の上の舗装には
あちこちにひび割れが。
さらに水が漏れ出している場所も
複数見つかりました。
≫堤防に水が入ると
内部の土が流出し空洞ができます。
地震の揺れで地盤が液状化すると
堤防の空洞部分と基礎がともに崩れ
決壊する恐れが高まるのです。
阪神・淡路大震災では淀川の堤防が液状化で3m沈下。
決壊寸前でした。
荒川でも首都直下地震で同じことが
起きかねないというのです。

≫さらに台風などで荒川の水位が上がったときに
地震で堤防が決壊したら
どうなるのか。
東京の広大な地下空間まで
水没する恐れがあると
指摘されています。
東京都や地下鉄事業者などで作る協議会が浸水対策を急いでいます。
≫特に重要なのが
地下鉄のトンネル入り口の
浸水対策です。
≫東京メトロでは
防水ゲートの設置を
急いでいますが
工事が完了するのは
2027年度の見込みです。
今、荒川が決壊した場合
どうなるのか。
水は地上だけでなく
地下鉄にも流れ込みます。
地下鉄のトンネルに
流れ込んだ水が
次々と都心の地下空間を
水没させていきます。
大手町、日比谷、そして銀座。
最終的には17路線81の駅が水没し
駅ビルや地下街にも
水が流れ込みます。
井ノ原≫地下鉄まで
水がきてしまうということですね。
でも川の近くに


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