分からない。
赤ちゃんも当然いるわけだから。
北斗≫人が人を踏みつけていってしまう
形なんですね。
井ノ原≫誰もどうもできないという。
テリー≫精神的にも
追い込まれているから早くそこから
脱出したい気持ちがあると。
井ノ原≫しかも火災とかになると
急いで行こうとするっていうのが
怖いですよね。
小野≫どこかに煙が見えたら
離れたいと思いますよね。
井ノ原≫巻き込まれないために
どうしたらいいですか。
中林≫平時、人があまり
集まらないところに
行かなきゃいけない。
そこに行かないほうがいいってことですけど
東京にいて仕事もしていると
そうはいかないですよね。
次に、人がたくさんいても
人が死ぬまでに至らないためには
とにかく慌てない。
特に丸の内のようなところでは
火災が近くでは
絶対、起きませんので
そんな慌てる必要はないんですね。
さっきの同時多発火災の避難所の近くのほうが
実際には危ないんですね。
火がきて後ろから逃げようとする人がいましたね。
本当に子どもが危なくて。
明石の花火のときは11人亡くなっているんですが
子どもが9人
お年寄りが2人なんです。
だから、慌てないで
落ち着いて対応できれば
1平米に10人なんか
絶対入れないんですよ。
ラッシュアワーの電車でも
1平米、6人ですから。
だから慌てないでいれば
けがすることはあっても
死ぬまでは至らないはずです。
井ノ原≫仕事中に地震が起きたら帰らないってことがいいんですか。
中林≫帰らないということと
慌ててビルから
出なくてもいいと。
新しいビルは絶対壊れませんから。
井ノ原≫昔はまず
外に出ましょうみたいなの
ありましたよね。
北斗≫でも慌てちゃってるので家で子どもが待ってるとか
年老いた親がいるとかだったら
なんとしてでも帰らなきゃって一番に思っちゃいますね。
中林≫ただ、その途中が
この火です。
この火の外側にあって中側にいて
外へ出ようと思うと火災現場を歩くしかない。
だから、帰るほうが危ないんです。
途中で何が起きるか分かりません。
だから、帰宅困難者になっても
都心の方はとどまってください。
テリー≫動くよりも
例えばLINEみたいな形で
家族との安否関係をしたほうが
いいかも分かりませんね。
中林≫安否確認というのは
手段なんです。
安全が確認できないとだめですね。
そのために日ごろから
家を耐震化して
家具を固定して、私がいなくても家族はけがをしない
ということにしておいて
安全を確認できたら
火が収まるまで帰らない
安心なところにお父さん、いるから
君たちも頑張ってね。
そういう関係を作っていくのが
一番大事。
井ノ原≫日ごろから話しておかないといけませんね。
小野≫群衆雪崩について
あした、また
NHKスペシャル、ドラマで
スタジオでお伝えします。
皆さん首都直下地震の脅威
先ほどまとめてお見せしましたが
この中で、地震洪水って
なんだかお分かりになりますか。
井ノ原≫これは雨が降ったりとか
してない状態ですよね。
小野≫地震で堤防が崩れて起こる
洪水のことなんです。
テリー≫東京にも
ゼロメートル地帯ってありますね。
小野≫内閣府の想定ではほとんど
触れられていませんでしたが
その後の研究で地震洪水は
起こり得る、そして起きたら大変な被害が出ることが
分かってきました。