2019/12/29(日) 01:25〜02:25 NHKスペシャル選「東京ブラックホール�U 破壊と創造の1964年」[SS][字]

敗戦直後見渡す限りの焼け跡だった東京。
この時 人口は300万。
だが 20年足らずで巨大都市に変貌する。
1964年 東京の人口は1,000万を数えた。
国民所得も3倍以上に伸び世界有数の大都市となった。
その年
東京ではオリンピックが開催され→
普及 間もないテレビに
人々は かじりついた。
日本に
最も夢と希望があふれていた時代と→
ノスタルジックに語られる年 1964年。
しかし 発掘された映像は 人々の記憶から多くの事実が失われていることを物語る。
1964年は その後の日本の形を
決定づけた年でもあった。
スモッグの海から顔をのぞかせる
東京タワー。
経済成長は 生活環境の整備よりも
産業の振興に向かっていった。
工場の周辺では 8割の子どもの呼吸器に
異常が見つかった。
しかし 国が公害問題に
本格的に乗り出すのは→
70年代になってからだった。
あのね…
今も続く東京一極集中も加速した。
東京大改造は日本中に 富のにおいを振りまき→
出稼ぎ 集団就職→
地方から東京への人口流入が急激に進んだ。
オリンピック関連事業のために→


国家予算の1/3にあたる1兆円がつぎ込まれた。
首都高速 新幹線 競技場…。
以来 巨大公共事業は日本経済の生命線と位置づけられた。
東京にパックリと口を開けた
ブラックホールは→
オリンピックという巨大な引力によって
ヒト モノ カネを飲み込んでいった。
そして 今に至る矛盾の種を
産み落としていた。
この番組は ドラマ形式で進行する。
最新の映像技術によって55年前の東京に 現代の若者が迷い込み→
破壊と創造の時代を追体験する。
日本の岐路ともなった 1964。
その1年を見つめ直す。
それは 間もなく2度目のオリンピックを迎える私たちの→
道しるべとなるはずである。
(ケンジ)<2019年 春。→
アルバイトで食いつないでいた…>
<夢を諦めて>
いや~ くどいようだけどさ
うまいんだよ 絵は。
ただね~ 暗いんだな 話が。
<敗戦直後の闇市を描いたマンガを出版社に持ち込んだが 酷評された>
ちなみにさ あなた
かわいい女の子 描けるでしょ。
絵 うまいからさ…。
ストーリーは こっちで考えるから。ね どう? 検討してみてよ。
いや いけるって。 絶対いける!
天下取ろう! なっ!
いける いける…。


<来年は 2度目のオリンピックがある。→
工事現場の人手は足りない。→
外国人の若者が 低賃金 長時間労働で2020年を底辺で支える>
ハングリー?
ケンジさん ありがと いつも。
きついな この現場。 給料安いし。
そうね。
ケンジさん
いいもの 見せてあげようか…。
ん? 何これ?
ブラックホール。
時間の缶詰。
見える… ケンジさんの運命。
まさか。
<魂は見いだす。 失われた時間を…>
<人は取り戻す。 うずもれた記憶を…>
<気が付けば見知らぬ工事現場の片隅に倒れていた>
働け おら! 見てんじゃねえよ おら!
お前もちゃんと働け おら!
<悪夢なのか 幻覚なのか… それとも…>
昭和39年?
♪♪~(ラジオ「明日があるさ」)
<問答無用で突貫工事の現場に放り込まれた>
(笛)
<一日16時間 働かされる>
うっ。 はあ はあ…。
あがりだ。あ~っ!悪いな。
あんちゃんよ おめ 東京もんでねが?
なして こんたどさ いる?
おい そんたごど 何とでもいいべ!

あんちゃん 勘弁してぐれ。
みんな 何年も突貫工事ばかりやらされて
くたびれてるんだ。
何年もですか?
んだ。
おいだば クニを出でがら もう5年だ。
稼ぐだげ稼いで こんな所 早ぐ足洗え。
死ねば 死に損だぞ…。
工事現場では 一日に10人以上の割合で転落事故が起こっていた。
労災病院には