お互いの状況が分からなくなるということでした。
≫唯一、無症状だった妻とは
連絡が取れていましたが
長谷部さん自身も
容体が悪化していきました。
≫長谷部さんはその後、重症に。
人工呼吸器につながれたまま意識不明の状態が
1週間続きました。
≫長谷部さんはその後、回復。
83歳の母親も含め
家族全員、事なきを得ました。
≫長谷部さんは
もしもの時、どうすべきかを
家族でシミュレーション
しておくことが
大事だと感じています。
高島≫生の声というところですが吉村さん
やはり大阪は
高齢者の重症者が多いようですが
家庭内感染が要因となって
いるんでしょうか?
吉村≫大阪、重症者が多いのは
ひも解くと
高齢者の感染者が多いんです。
重症者のうちの約80%が
60代以上の方です。
大阪って
都心部でコロナが広がりやすい
特性もありながら
田舎というか
親子3代で生活してたりとか
若い方と高齢の方の
生活圏が近いこともあって
どうしても、重症が増えやすい。
家族の中、コロナは唾液の中に
ウイルスが多くありますので
そういった意味では家庭内感染では
気をつけなきゃいけない
大きなポイントです。
高島≫そして、2つ目のテーマ
重症者の治療は?
こちらについてです。
板倉≫大阪府では来週15日、火曜日から
大阪コロナ重症センターの
運用が始まります。
最大30床で、その全てに
人工呼吸器が設置されるということです。
課題となっていた
看護師の確保ですが
130人必要だったものに対して
現時点で120人程度確保できているということです。
高島≫吉村さん
いよいよスタートされますけど
これでひっ迫している
医療体制は
変わってくるんでしょうか?
吉村≫医療資源はどこまでいっても
限りがありますから
全体の陽性者を
減らさないと
重症者も減らせないし
重症者を減らさないと
常にひっ迫することになります。
だから、できるだけ
不要不急の外出は
控えていただいて
何とか社会全体で
感染者を減らすことが
一番大事だと思っています。
ただ、コロナ重症センターって
何なのと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが
今年のちょうど夏くらいに
ひょっとしたら
冬にコロナが
大はやりするかもしれないと。
その時にICUが不足すると
僕は思いました。
なので、東京と大阪
東西2つくらいに
国立のICUセンターを
作るべきじゃないかと
夏のうちに提言しました。
ただ、却下になったんですけど
じゃあ、どうするかという時に
大阪で作ろうということで
判断をしました。
なので実は、もともと
駐車場だったところに
作り始めたんですけど
もともと課題になっていたのは
時間をかけたら
こういう設備は作れるんですけど
人をどうするかというのが
課題でした。
ただ、何もやらなかったら
ゼロなので
じゃあ、やろうということで
動き出して
いざという時が来るかもしれない
というのでやりました。