<この日から 3種類の目薬を→
1日に3回 点眼する治療が
始まりました。→
しかし 数か月後 良くなるどころか→
別の症状が現れたのです>
<不安になった山本さん。→
再び 眼圧を調べると 28のままでした>
<点眼だけでは
眼圧を下げられなかったのです>
今後 どうなっていくんだろうな
っていうのは 常にありましたね。
それでも やっぱり
社会人でしたから仕事もありますし→
そういった…
<このままでは失明してしまう可能性もあった山本さん>
<そんな山本さんのチョイスとは…>
チョイス!
<「線維柱帯」は
房水の排出口にあり→
フィルターのような
役割をしています。→
しかし ここが目詰まりすると→
房水が流れにくくなり→
眼圧が高くなってしまうのです>
<そこで 線維柱帯を小さなメスを使って切り取ります>
<すると
房水が外へ流れやすくなるので→
房水の量が減り→
眼圧を下げることができるのです>
<山本さんは 両目とも治療しました。→
メスを入れた目は 傷痕もなく→
こんなにきれい!>
<現在 両目とも→
正常範囲の眼圧を保てています。→
さらに 点眼の必要もなくなりました>
あとは…
<一方 こちらは→
1年前から見え方に
異変を感じていた…>
<一緒に暮らす娘の純子さんも→
長坂さんの異変に不安を感じることがありました>
何か 全体に黒っぽく見えて…
<病院で検査を受けた結果→
「緑内障」と「白内障」を発症していることが
分かりました>
<しかし 高齢者の場合→
決められた時間に目薬をさすのを忘れがちで→
治療が難しくなります>
<それに加え 長坂さんの場合→
持病の薬の中に→
血液を固まりにくくする薬が含まれているため→
出血を伴う手術は→
受けることができません。→
そんな長坂さんのチョイスは…>
チョイス!
<それが こちら!→
「アイステント」と呼ばれる1ミリほどの小さなチタン製の筒を→
目の中に埋め込む手術です>
<このアイステントを線維柱帯に挿入し→
房水が流れ出すトンネルを作ります。→
かかる時間は10分ほど。→
出血も少なく→
体への負担が極めて少ない手術です>
<長坂さんは
白内障の手術も併せて行いました。→
白く濁った水晶体を→
人工のレンズと入れ替える治療です。→
その結果は…>
新聞も ちょっと 私…
…っていう気はするんですけれどもね。
<両目とも眼圧が下がり→
左は9 右は11と 低い値を保てています>
なるほど。 目薬以外でも→
いろんなチョイスがあるっていうことも
分かって 少し安心もしました。
前半の山本さん 線維柱帯っていうのを
切ってましたけれども→
あれは どんな感じのものなんですか?
あれは。
<線維柱帯だけを取り除く
「線維柱帯切開術」は→
目に負担が少ない
手術です。→
<以前 主流だったのは→
線維柱帯と その周囲を大きく切り取り→
房水が流れる道を
新たに作る→
「線維柱帯切除術」でした。→
切開術よりも大きく眼圧を下げられる一方で→
乱視がひどくなったり→
回復まで 時間がかかったりするため→
対象が重度の人に
限られていたのです。→
切開術は 切除術ほど 眼圧を
下げることはできませんが→
切除術より負担が少ないため→
緑内障が それほど進行していない人でも→
検討されるようになったのです>
切開する広さっていうのは→
大体 どれぐらいっていうのは