2020/12/30(水) 10:05〜10:50 プロフェッショナル選「求められて、私は輝く〜田中みな実〜」[解][字]

それは 意外な告白だった。
気付けば 彼女は 売れっ子になっていた。
≪すみません。 お待たせしました。
≪きれい! きれい!
モデルに タレント 俳優フリーアナウンサー。
いくつもの顔を持つ。
写真集の発行部数は異例の60万部超え。
彼女に憧れる女性が 後を絶たない。
あ~ やだ~ こんな~。
田中が身につけた服や化粧品が→
異様に売れるという現象まで起きている。
(笑い声)
彼女の何が 人を惹きつけるのか。
(取材者)今 初めて見てます。
(取材者)フロスしてる時になんですけど…
ハハハッ。
肩書きのない自分に込めた決意。
33歳の素顔。
取材初日。
(取材者)よろしくお願いします。
お願いします。
自分は 何のプロフェッショナルでもない。
彼女は 冷静だった。
(笑い声)
彼女は 実に 開けっ広げだった。
すっぴんも 控え室も
何でも撮っていいという。
おはよ~。
≪おはよ~。
(笑い声)


手にしていたのは 20万円の高級美容器具。
田中は 無類の美容マニア。
(笑い声)
(笑い声)
控え室では 自虐多め。
さあ 始まりました。
だが 収録が始まると スイッチが入った。
(笑い声)
MCとして 的確に仕切るだけでなく要所で場を盛り上げていく。
(笑い声)
(笑い声)
だが 収録後。
1日たっても…。
(笑い声)
「あざとくて」ですか?そう。 なんか…
過ぎた仕事を 延々と引きずる田中。
それは 彼女が大切にする流儀ゆえだ。
おはようございま~す。
だから…
背中の開き。
うんうん。
≪かわいい!
≪かっこいいね きれいに見えて。
空き時間。 パソコンで何かを始めた。
私のこと。 でも…
同じ光景が
いくつもの現場で繰り返された。
あ~あ。
田中みな実は面倒くさい人に違いなかった。
でも それは うそをつきたくないだけ


とも映った。
お疲れさまです。
ごめんなさい。 遅くなりました。
この日は 編集者を呼び出し 最後の修正。
予定の時間を過ぎても…。
田中は 終わらない。
♪♪~
でも私も全然…。
思う。
え!
(笑い声)
(笑い声)
そうだよね。
それはね…
(笑い声)
田中は 新たな挑戦を始めていた。
それは 俳優業。
ウフフフッ。
演じるのは ひとりの男性に執着する狂気じみた女性。
お願いしま~す。
ドラマ出演5回目の新参者。
それでも 田中は…。
≪よ~い はい!
なんか~ 食器とか趣味が悪かったから
ぜ~んぶ変えておいたわ。
この日は ヒロインと鉢合わせし
嫉妬に狂うシーン。
許さない VS 許さない。
どっちの許さないが勝つのかなああああ!
自身のイメージなど顧みず 振り切った。

≪はい カット!(笑い声)
「客寄せパンダ」 「色物」。
どう言われようと田中は変わることをいとわない。
その演技が話題となり 出番が増やされた。
≪はい!
君は彼のこと応援してるの?
それとも彼に潰れてほしいの? どっち?
どっちでもいい。
ただ 好きなんです。
ずっと…。