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2021/01/10(日) 05:00〜06:00 こころの時代〜宗教・人生〜 選「心の置き去り ほっとかれへん」[字]


強く感じた牧さん。
世間話をしながら 相手の様子や体調にも
気を配るように心掛けました。
ちょっと戻ってきたで 顔。
ちょっと戻ってきた。今 4キロを超えとんねん。
そやな。
牧さんは 一人一人と向き合い孤独感を和らげようとしました。
しかし 高齢者の孤立は
深刻さを増していきます。
同じような年代の人ばっかしが
入っている。
そこでね

ポツポツ亡くなっていくんですよ。
それは しんどいことで→
毎日 救急車… サイレンが鳴る。
そういうふうな状況が
もう どんどん どんどん→
復興住宅の生活が進行すればするほど
続くんですね。
だから 孤独とかいうんじゃなくって
孤独は最初から孤独であって→
耐えられへんさみしさをバーンと抱えて
復興住宅に入居したという人が→
圧倒的やと思いますよ。
そこへ訪ねていった時にこう 手もみながら→
おじいさんが さみしいって。
仮設住宅で知り合ったおじいさんが復興住宅に行ってるんです。
で どないしたん? って言うたら
わし やることないねん と。
ここ 喫茶店もあらへんし


何も行くとこない→
わしら行くとこないねや
って言わはるんですね。
そういう人が
たくさんいたんやろうと思います。
で また来るわって言って
下におりた時に見上げたら→
まあ そこで手振ってはるんですけどね。
一番ショックやったんは その こうこっちは海なんですよね。
みんな みんな そのベランダから
海を眺めてるんです。
隣の人と話ししながら→
海がきれいやねとか 太陽がきれいやねとかいうんじゃないんですよ。
みんな 海をボーッと見てるような感じ。
1人暮らしの高齢者への訪問活動をしてきた牧さん。
ショックを受ける出来事が起こります。
あの… 僕らの活動というのが孤独死を防ごうという活動なんですね。
ところが 孤独死が出たんですね。
それはどんな状況だったかっていったら→
そこのおっちゃんは
いつ行っても いなかった。
で その同じマンションの人にね
復興住宅の人に聞いたら→
また どっか出かけてんねん
っていうふうに言われて→
そうなんって言って 話してたのが
5月やったんですよ。
ところが その人が亡くなってたんが
4月やったんです。
そこのおうちは 牧さんたちのグループが

見てらした方なんですか?
そうなんですよ。
絶対 訪問してるところはね→
孤独死しない
やろうと訪ねていってるので。
…と思ってたんが そこで亡くなってたと。
それもまあ むごい死に方ですよね。
昨日 会って
今日 死んでるわけじゃなくってね→
もう何か月も前に亡くなってて 白骨化で
見つかるっていうのは ちょっとむごい。
震災でね 家が壊れて で 失って→
そこへ ついの住みかとしてね住む復興住宅でしょ。
そこで亡くなってるわけなんだから
それはちょっと むごい死に方を…。
僕らはね
見つけられなかったというのはね。
でも 一生懸命つながろうと思ってた
牧さんたちにとっては→
しんどかったですね それは。
それは しんどいですね。
もう やめようと思いましたね。
もう防ぎきれなかったし やめようと。
もう活動を。
もう動けなかったからあの時 ショックで。
それはもう… もう
どこも訪問できなかった 何か月間も。
で もう一回 じゃ 訪問を始めようか
というきっかけは何だったんですか?
それはね そこの人がね

またおいでと言うたんですよ。
そこの復興住宅の方が?
ええ。
また来てって。 実は隣なんですね
亡くなった人の隣の部屋の人なんですね。
その人が また来たらええやないか
って声かけてくれたからね→
うん! と思って 行ったんですよね。
それが もういっぺんやり直すきっかけやったですね。
声かけられた じゃ 牧さんたちも

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