2021/01/17(日) 11:00〜11:15 【連続テレビ小説】おちょやん「第6週 楽しい冒険つづけよう!」[字][再]

♪♪「涙色したブルー こぼれて ひろがって」
連続テレビ小説「おちょやん」。
1週間のお話をええとこ取りでご紹介する土曜日。
演劇の世界に足を踏み入れた
千代ちゃんの活躍に注目です。
それでは第6週の始まり始まり~。
(千代)私は ただ もう だんだんと 上様に捨てられていくのでございましょう。
いつか役が貰えると信じて→
山村千鳥の世話係に戻った千代ちゃんやけど…。
セリフ いつ覚えたの?
お稽古見てるうちに自然と。いざとなったら 代役もできるってこと?
はい!
できるわけないでしょ!
険しい道のりやなあ。
右大将様!私は まだ死にませぬ。
山村千鳥一座の人気は低迷し
お客さんも日に日に減っておりました。
座本のわしも 今日まで
見て見んふりしてきたんやけど→
もうあかんわ。
あと半月… そういうこっちゃ。
(清子)前にも言うた「正チャンの冒険」
あれ やってみませんか?
あんなもの私のやりたい芝居じゃないって
前から言ってるでしょ。
やらせてください!
お願いします!(一同)お願いします!
このまま お芝居する場所 のうなったら→
千鳥さんのやりたい芝居も できへんようなってしまうのと違いますか?
(千鳥)あなたたちだけで 勝手になさい。


どれだけ客が呼べるのかお手並み拝見さしてもらうわ。
(一同)ありがとうございます!
ありがとうございます。
(真理)それで やることになったがけ?
うん ほんでな…→
うちも出ることになったんだす。
セリフも ちゃんとありますねん。(純子)すごいやんか。
うちの役は これ。
(平田)「モウ大丈夫デチュウ」。
これだけ?
(真理)あいそんないねぇ。
これだけやけど 千代ちゃんにとっては
初めての舞台稽古。
もう大丈夫でチュ~!
力み過ぎや。もっと肩の力抜いて。
(蚊の鳴くような声で)
もう大丈夫でチュ~。
力抜き過ぎや。
あそこが山賊のアジトだな。
「お姫様を助けられない」。
(美鈴)お姫様を助けられない!そうだす。
なんと ほかの人のセリフまで
みんな覚えてしもたんやて。
すごいわあ。
ほな もっぺん最初から。
(一同)はい。
聞いても よろしおますか?何よ。
何で役者になろて思いはったんだす?
父は 偉~い政治家でね→
母は その妾だった。


まあ そんな母だから私が人並みに嫁ぐことになった時は→
本当に喜んでくれた。
(鈴の音)でも 夫も姑も→
具合の悪い祖父の面倒を見る人間が
欲しかっただけだったの。
しばらくして
別の女が出入りするようになって→
気付いたら 私の方が邪魔者になってた。
私が役者になった理由は ただ一つ→
全く別の自分に生まれ変わって→
私を見下した世の中を見返してやるためよ。
勘弁してよ。 あなたに同情されるほど
落ちぶれてないわよ 私は。
違うんだす。
うちも 昔 おんなじような目に遭うて…。
そのこと思い出してしもて…。
すんまへん。
「正チャンの冒険」は前評判も上々
今までにないくらいの予約が入りました。
≪(シゲ)ごめんやす!
ところが 本番前日…。
(シゲ)座長 えらいことです!
どないしはったんだす!?
お稽古中に くじいてしもて…。
(千鳥)どれ。痛っ!
あ~…。
どないしましょう?
私の代わり できへん?
さすがに今からではセリフ覚えられしません。
(清子)そやな…。

この展開は もしかして まさか…。
千代… 私のセリフ覚えてる?
はい 一応。
正チャン… あんたやって。
えっ!?来た~!
今日一日しか稽古できないのよ!
そやからこそ今 セリフ覚えてる千代にしか→
でけへんのです。
気張らしてもらいます。
芝居甘く見るのも いいかげんになさい!