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ナイスボール
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<山本陸さん滋賀県立伊香高校の2年生です>
<野球部で
マネージャーをしています>
(山本)先生 こんにちは
こんにちは
OKです
はい
<脳性麻痺で
体を思うように動かせません>
<けれど 少しずつ>
<できることを増やそうとしています>
<その力の源は…>
そう
両手つける?
<月に1~2度のペースで行うリハビリを>
<なまけて
休むことはありません>
<もちろん 痛みを伴いますが>
<今よりもっと野球部の役に立ちたい>
<その一心で励みます>
<ボールを握ることができるようになりました>
<こうした努力は
選手達にも>
<よい影響を
与えているようです>
僕達の知らないところで
努力していて
陸に負けないように努力しよう
っていうふうに
彼から学んだっていうか
陸がいてくれたからやっぱ みんなも
色んな面で笑顔になったりとかも
ありましたし
チームにとって 欠かせない存在
≪いこう!(一同)はい!
<選手達と
脳性麻痺のマネージャーは>
<お互いを励まし
高め合いながら>
<甲子園出場の夢を
かなえようとしていました>
<部員34人が
心一つにして挑む>
<伊香高野球部の日々です>
OK OK!
<滋賀県長浜市にある
県立伊香高校>
<全校生徒は およそ300人です>
<新型コロナで中止していた練習が再開されました>
<高校2年生の山本陸さんは>
<選手達の力を借りてグラウンドにおります>
<助けてもらうことは多いですが>
<誰も 嫌な顔はしません>
ちひろ ちひろー
≪はい
ごめん ケース もう一個低いやつ
≪はい
≪はい
ありがとう
(小島)さあ いこか
お願いします
はい
ありがとう 陸陸 ありがとう
<困ったことがあれば
遠慮せず 声をかけます>
OK?
うん
<今では
気の置けない仲間です>
<監督とは 入部するとき
一つ大切な約束をしました>
≪別に特別扱いせずっていう
それが やっぱ彼との話の中での条件だったんで
僕は ノックのペースは
落としたくないので はい
だから 陸にも
この僕のペースについてきてや
っていうことは言ってます→
だから 結構速めやなはい 速いです
時間かかりすぎ
<伊香高野球部は2020年の選抜高校野球で>
<21世紀枠の候補になりましたが>
<結局 出場校には選ばれませんでした>
<目標は 33年ぶりとなる>
<夏の甲子園出場です>
<通学には 電車を使い>
<往復2時間ほど かかります>
<自宅近くの駅までは毎日>
<母の聡枝さんが迎えに来てくれます>
あかん あかん
<山本さんには姉と弟がいます>
<姉の海さんは 大学4年生>
<地元の野球チームに入っている弟の空君は>
<小学6年生です>
<山本さんは 本来なら高校3年生ですが>
<1年留年しています>