2018/07/30(月) 03:25〜04:25


美香さんが 自分に好意を持っていることを利用し→
更に不当な取り調べをして→
自白を維持させようとしたという>
刑事が もう
調べも終わって… してるのに→
滋賀の拘置所に来て

紙とペンを持ってきて→
私は 患者さん 殺したことは
間違いありませんっていうのを→
書かされたんですよ。
自分の力でね。
だからって言われて また
ほいほいって いってしまって→
書いてしまったんですよ。
<裁判が始まると 美香さんは罪状認否を保留したが→
2回目からは
一貫して無罪を主張した>
<美香さんの こうした
他人に迎合しやすい→
性質や傾向は
どこからくるものなのか>
<弁護団の求めで
刑務所で美香さんと面会して→
検査をした医師がいる>
<幼い頃からの成績表などのデータも調べたうえで→
美香さんには
軽度の知的障害とともに→
発達障害があると診断した>
一般にですね 発達障害の人は→
急な環境の変化に弱いんです。


臨機応変ができないというか→
そういうときに
パニックになってしまうことが…。
今回 ああいう
非常に普通の方でもですね→
ストレスのかかる取り調べ→
最後は まあ こういうえん罪の流れのなかで…→
ということに
なってしまったんですけど→
そうすると 彼女の
こういう弱さがですね ますます→
拡大されて出てくるというふうに
考えています。
<中学校時代の恩師で 5年前→
美香さんを支援する会を立ち上げた 元教諭の2人は→
やはり
美香さんは 人と接することが→
苦手だったと語る>
なんか 問題 起こったときね→
「なんで そんなことをやったん?」
とかね 「なんで そうなったん?」→
言うことは
なかなか言えないわけですよ。
ず~っと黙ってるわけ。
担任もね 長い間 どうやったか→
こう 聞いてるわけですよ。
でも 自分の思てることを→
ぐ~っと出していくような
そういうタイプではないので→
それは なかなか難しかった。

そして なんか こう→
自分に暗示かけられたら そっちすっと いってしまうようなね→
そういう感じでいったんちゃうかないう→
まあ そういうこと思いましたね。
<当時はまだ 発達障害という概念は→
一般的ではなかった>
<障害のあるなしを見分けるのは難しかった>
やっぱり
美香さんが まあ 一貫して→
患者さんのチューブを
抜いたときの→
1 2 3 4とか
数を数えながら→
またスイッチ押すとか そういうふうないろんなことを言うて…→
そういう冷静な判断が あまり→
できるはずないんやないかなっていうことをね…。
<裁判で 美香さんは無罪を訴え続けたが→
当時の
美香さんの弁護団には→
それを
証明する力がなかった>
<逮捕から1年4か月後の
2005年11月→
大津地裁は 「被告の自白は→
極めて高い自発性が認められる。→
虚偽の自白をしたという
被告の弁解は→
信用できない」などとして→
懲役12年の実刑を言い渡した>
<判決を不服として行った控訴

そして 上告も棄却され→
2007年5月 刑が確定した>
<獄中から送られてくる美香さんの手紙には→
うその自白で 自分自身を
窮地に追い込んでしまった状況を→
うまく飲み込めていないような
記述がある>
やっぱ
私は殺していませんいうて…。
それが やっぱり…。