この日、
続いて授業を受けていたのはアメ
リカ人のダニエル・ラーソンさん
53歳。
>>ラーメンとは、
子どものとき日本で出会いました。
ここで勉強してパーティーで家族や友達にふるまいたいと思います。
またいつか、
ラーメンの屋台をやりたいと思います。
>>ダニエルさんは、ハイスクー
ルの先生。
夏休みを利用して、
ラーメン作りを学びにやって来ました。
授業が終わると、
その足で街のラーメン店を訪ね歩きます。
>>しょうゆラーメンです。
>>ダニエルさんは勉強のため、
日本滞在中に、
一軒でも多くのラーメン店を訪れるつもりです。
>>しょうゆラーメンです。
どうぞ。
>>おいしい。
おいしいです。
>>ニコラさん、
この日は麺作りです。
こしのある麺を作るために必要な
かん水やグルテン、
でんぷんなどの微妙な配合をグラ
ム単位で教わります。
とここで、
ニコラさんが日本製の最新の製麺機に興味を示したようです。
>>日本で250万くらいになり
ます。
>>ブルガリアで店をやるために
は、
日本でしか手に入らないラーメン
用の機械や道具が必要になります。
ニコラさんはミナミの問屋街に向
かいました。
250万円もする製麺機は後にし
て、
まずはおたまなどから買いそろえ
ていきます。
ニコラさん、
思った道具が手に入り、満足げです。
授業の最終日。
この日、
材料としてちゅう房に並んでいた
のは、
シイタケやキノコ類に、昆布など。
ラーメンに欠かせない豚骨やチャーシューなどはありません。
>>きょうはヴィーガンタイプの
ラーメンを作ります。
>>ヴィーガンってどんな?
>>要するに肉とかを全く使わない、
植物系だけで作るんですね。
>>ヨーロッパには菜食主義者が
多いので、店を開くためには、肉
や魚を使わない、野菜だけのラー
メンも必要なのです。
>>これは私がまたラーメンの作り方を教えて、
また海外で別の進化を遂げて、
また日本に逆輸入なんてしたらおもしろいなと思いながら。
>>どんな味になるか、分からな
かったけど、
おいしいです。
ここのレシピで作れば、間違いなくおいしくなると思います。
>>まああとはヨーロッパの材料
でね、自分でいろいろ工夫してで
きると思います。
>>ニコラさんは5日間のコースをマスターし、
卒業証書を手にしました。
ニコラさんのように日本でラーメン作りの基礎を学んだ外国人が、
本国に帰って、店を開く。
今や日本文化を代表するようになったラーメンは、
こうして世界中にファンを広げて
いるのです。
>>すごいですね。
スクールに通う9割の方が外国人。
それだけ海外で人気があるんです
ね、ラーメンって。
>>SNSの影響か知りませんけ
ど、
日本のなんば花月の近くのラーメ
ン屋さんでも、
ある日突然、外国の方がうわーっ
て来てるときがあるんですよね。
だから本当に、皆さん好きみたい
です。
>>パクさん、もはやラーメンは
日本食なんですかね?
>>そうですよね。もともと中華
そばってね、私も北京に食べに行
ったことあるんですけど、全く味
がしなくて。
ラーメンとは全く違うなと、だか
らなんか独自の料理なんですよね、
世界に誇る日本の文化。これはラ
ーメンです。
>>でもね、細かいところまでこ