ない現場をノゾキミです。
>>1年間に3万5000人もの
患者を受け入れている救命救急セ
ンターが神戸にあります。
地域医療を支えるこの過酷な現場で、
命と向き合う一人の女性医師、
その日々をノゾキミしました。
>>中央市民病院です。
>>中央市民病院です。
>>次から次に鳴り響く、
命に関わる救急患者の受け入れを要請するコール。
ここは、
あらゆる患者を受け入れている救命救急センターだ。
>>ちょっと手、
もう一回ちくっとしますよ。
>>畑菜摘31歳。
この救急センターで命の現場に立つ医師の一人だ。
>>最初はだから、
小児科医になりたかったんです、私は。子ども好きだったんで。
>>医師になったものの、
よもや身を置くとは思ってもみなかった、
救命救急の現場。
>>分かりますか?こんにちは。
>>そして、
いやがおうでも向き合わなければならない生と死のはざま。
24時間休むことがない救命救急
の現場。
その過酷な日々と闘う女性医師を
ノゾキミ、ノゾキミ。
救急患者が搬送されてきた。
>>こんばんは。
分かりますか?
>>はい。
>>今どこが一番痛いですか?
痛いとこないですか?はい、分かりました。
>>75歳の女性。
自宅の庭で倒れているところを、
孫が発見したという。
顔やひざにはひどいあざが。
>>お庭で倒れてたみたいなんで
すけどね。
>>座ってた。
>>座ってた?
そうか。
お庭で座って何されてたんですか
?
>>女性の体の内部に異変はないのか。
CTスキャンを使って詳しく調べ
てみることに。
すると。
>>これね。
>>なんと首の骨が折れている。
さらに、
右と左のろっ骨も折れていること
が分かった。
>>もしかしたら、
誰かに殴られてたんじゃないかって、
一応警察も介入してると言ってま
した。
>>まああるかもねって感じ。
顔あざだらけ。
本人は庭で座ってたって言うの。
ふだんはね、
どなたと一緒に暮らされてるんで
す?
>>孫と2人。
>>お孫さんと?>>2人。
>>2人暮し?
>>はい。
>>お孫さんはお仕事に行かれる
?
>>孫は中学生やから。
>>あっ、中学生?
そうなんですね。
お顔もね、
お傷がたくさんあるんですけどね、
それ、
何されました?
>>別に何もしてない。>>なんもしてない?
お背中も結構、
骨が折れとるんですけど。>>そうなんですか?
>>誰かに殴られたりとか、そん
な?
>>そんなないです。
>>詳しい事情を一切語ろうとしない女性。
このあと、
集中治療室で治療を受けることになった。
神戸のポートアイランドにある、
神戸市立医療センター中央市民病院。
この中にある救命救急センターに
やって来る患者は、
年間3万5000人余り。
この救急センターの大きな特徴は、
入院の必要がなく帰宅できる、
軽症の一次医療の患者から、
手術・入院が必要な二次医療の患
者、
そして命の危険がある重症の三次
医療患者までを受け入れていると
いうことだ。