いや、誰も信じてくれないんですよ。
◆いやいや、奥さん、それは僕は
信じませんよ。
◆いやいや、本当に。
◆ご主人の肩を持つわけじゃないですけど。
◆結婚して、すぐに子供ができた
んで、子供、大変じゃないですか。
そのとき二十歳やったんですよ。
◆彼は?
◆遊びにも行くな、
友達とどこかに行くこともだめ。
◆それは、だから、亭主関白とい
うよりは、ご主人のかわりに言う
と、若いし、かわいいし、
ちょっと心配でやきもちをやいたということですね。
◆はい、そうです。
◆そういうことじゃないですか、
亭主関白というよりは。
それはそういうことで。
でも、必ず、帰ってきたらご飯が
ないとだめな
んですよ。
◆これはなかなか…。
◆必ず、今から
7分後に帰るとかね。
◆うわあ、なるほど~。
わかるわ。
ちょっと待ってください。
◆今から20分ぐらいとか。もう細かいんですよ、分単位で。
◆わかるわ~。
ただ、つらいのは、
僕もちょっとそこあるんですよ。
今聞いて、気をつけようと。
僕もピンポイントで言うんですよ。
◆そうです、一緒です。◆僕も自信あるんですよ。
必ず7分って。
◆自信がある!
気をつけよう。
これ、だめなんですね?◆だめですね。
◆うっとうしい?
◆うっとうしい。
◆わかった、聞こう。
そろってないとあかんのですか?
◆はい。
◆それは何でなんですか。
僕はそこまでではないです。
◆多分、
子供のときからそういう家庭に育
ったのもあると思うんですけど。
◆僕、一人っ子なんで、多分、
それで…。
◆自分のペースで?
◆わがままなだけで…。
◆私も、子供もちょっと幼稚園に
行ったりとかしだして、友達と
ご飯、食べに行きたいと。
飲みにも行きたいとお願いするじゃないですか。
言っても、
いや、昼間、会えばええやんと。
だから、昼間、喫茶店行ったらえ
えやんとなるんです。
◆最低です。
◆もしくは、夜やねんやったら、連れておいでと。
家でええやん。
家で飲んだらええやんと。◆好き過ぎて
しゃあないんでしょう。
◆きっとそうです。
◆あのころは言えなかったんです
けどね。
◆はっきり言うてね、ママ友と会
うと、気を使いますもん。
◆気を使うでしょう?
連れていくでしょう?
私、一切しゃべらないんです。
ずっとしゃべってるんです。
友達と。
何のためのストレス発散。
余計、気ぃ使って…。
◆しかも、だって、ママ友とは
旦那の話とかもしたいわけでしょ
う。
向こうもそうやし、旦那がおった
ら
何で家に呼ぶんですか。
◆呼んで、自分が
ぺらぺら、ぺらぺら…。
◆だから、一人っ子やから、1人で家におるのが寂しいとか、
そういうのもあるわけですか?
◆ありますね。
◆一緒にお好み焼き屋で働いて1
6年。
良行さんにある変化が…。
◆今やったら、
例えば、
今、友達とちょっと休みの日に
ちょっと夜、行ってくるわと言っ
たら。
◆私のほうが多いです。
◆今は多い?
◆私のほうが多い。