2018/12/15(土) 17:15〜18:00 大河ドラマ「西郷どん」最終回直前スペシャル「西郷どんと鈴木亮平の500日」[字]


おはんらが そげんしていがみ合っちょっこっが→
幕府の思うつぼじゃち まだ分からんとか。
こいは 理屈じゃなか。
桂先生!
西郷君。
やはり 我らが手を取り合う日は→

まだ遠いようじゃ。そげんこっなか!
おいたちにも できもす。
西郷が決死の思いで頭を下げた時→
真っ先に背中を押したのは→
あの終生の友 大久保でした。
一蔵どん…。
何度も言わすな。
おいたちは間違うちょらん。
これまで ずっと西郷の影のような存在だった大久保。
心に どんな思いを抱えていたのか。
演じた瑛太さんは こう考えていました。
そして 8月。
名峰 高千穂岳でのタイトルバック撮影から→
2人の明治の物語は始まりました。
見事に体を作り上げた鈴木さんはこの巨体に。
2人の生きざまを どう際立たせるか。
全ての始まりは大久保が欧米列強への使節団に参加。
世界を知ったことでした。
髭 似合っちょらんど。
「吉之助さぁ 日本を出て1年がたった。→
メリケンでは 不平等な条約を改めさせようとしたどん→
全く相手にもされんかった。
それもそのはず→
欧米の近代化は おいの予測を


はるかに超えちょった。→
今の日本が対等に接することなんて
無理じゃったんじゃ。→
どげんすれば追いつけるのか。 悩み過ぎて
頭のてっぺんの毛が抜けてしもた」。
大久保は 産業の発展こそが→
豊かな国の礎になると考えていたのです。
一方 農民たちが食うに困ることなく
静かに暮らせること。
それが 豊かさだと信じる西郷。
豊かさとは 何か。
そして 帰国した大久保は→
日本が目指すべき豊かさと生き方を巡り→
西郷と
激しく議論を戦わせることになります。
何よりも まず 富国強兵こそが肝要。
欧米のように石炭を燃やし蒸気の力で鉄をつくり→
その鉄から武器や船 鉄道をつくる。
鉄道なら この間 新橋から横浜まで…。
そのように短いものではない。
国の端から端まで通すのだ!おいは→
鉄道を端から端まで通すこつが
急を要するこつとは…。
鉄道だけではない!
ガス灯 製鉄所 造船所 生糸工場→
ありとあらゆる工場を急ぎ造る。
そして 軍備の拡大 増強を図り→
欧米列強と並ぶ力をつける。 さすれば…→
朝鮮国など向こうから使節を送ってくることになる。
一蔵どん。

おいは 朝鮮国と国交を結びに行っとじゃ。
西郷参議は 何も見えていない。
おはんにも見えちょらんもんがある。
今 朝鮮国内にとどまっておる
居留民 2,000人の安否じゃ。
勝手に帰国するこつもできんで
おいたちの迎えが来るのを→
ずっと待っちょったっど。
危険かどうかの確証はない。
見捨てろち言うとか?
ああ 今は その時ではない!見殺しにすっとか…!
大久保があらわにした激しさの原点は
どこにあるのか。
見殺しにすっとか おはんは!
一方 西郷の生き方を鈴木さんは どう捉えていたのか。
そして 今年10月。
西郷どん最後の戦い西南戦争の撮影が始まっていました。
時代に追いやられ
行き場を失った若者たちに担がれ→
再び最前線に立つことになった西郷どん。
役柄同様 実際の現場でも主役として若い役者たちに目をかけ→
指導する姿が そこにありました。
身も心も西郷どんとして生きた1年4か月。
いつも その傍らには→
大久保がいました。
おいには 理想とする政府の新体制がある。
そいを邪魔する者は 排除する。
おいは こげな回りくどかやり方は
好かんど! おはんも知っちょっどが!
そんな瑛太さんが1日先に現場を卒業。

おおっ!おやっとさあ!
ありがとう。
2人は 確かに終生の友でした。
(拍手)
ありがとうございます。(拍手)
♪♪~
これだけの時間 1年半かけて→
一人の激動の人生を
生きさせてもらった役者って→
「大河ドラマ」しかないので