2018/12/26(水) 15:50〜17:53 ten.【年末総決算スペシャル!2018年“激動”の朝鮮半島を緊急取材】[字]
世の中はバブル景気で大フィーバー。
しかし、
そんなムードとは裏腹に、
タイガースの成績は低迷が続く。
負け続けるうちに、
こう呼ばれるようになった。
>>あー、
負けるかなというのが、もう見て
たら、
なんとなく分かりますよね。
そうしたらチャンネルをきゅっと。
>>きょうは勝つやろ、あしたは
勝つやろ、
この3連戦はいけるやろ言うて、
そんなんをすべて裏切られてきたんや。
>>スポーツ新聞には、
お荷物という文字が躍り、
ビートたけし率いるたけし軍団に
も敗北。
もちろん、
ライバルたちからも見下され、
いつしか最下位が定位置となった。
>>まさしく暗黒時代、
もうね、
その表現を通り越えてるね。相手の期待に応えてくれるような
野球をやってましたね。
これ、
もう最下位で当然だろうなと。
>>もう全試合完封しないと勝て
ないっていうふうに、自分を追い
込みすぎて、
1点ぐらいで抑えておきゃいいの
を、やっぱり1点を惜しむがため
に、3点、4点というビッグイニ
ングを作ってしまう。
>>真剣さとかね、
そういう野球に対する、情熱とかね、そういう、
何がなんでもという気持ちが全く
ないチームでしたね。
>>このチームに負けるはずがな
いくらいの目線で見てました?
>>そうですね、
負けたら恥って。>>そんな暗黒時代にもヒーロー
はいた。
>>プロ野球自体、
あんまり好きじゃなかった。
>>そうですか?
>>はい。
>>新庄剛志。
その自由奔放な言動と、華麗なプ
レーは、ファンの暗い気持ちを吹
き飛ばしてくれた。
>>靴はどうですか?
>>これはヴェルサーチです。
>>かっこいい。
>>しかし、
スーパースターの新庄でも、
暗黒時代の呪いは解けなかった。
頼みの綱の助っ人も、
年俸2億7000万円のディアー
は、
大型扇風機と呼ばれ、
球団史上最高額、
4億円のグリーンウェルは、僅か
1か月で骨折。
神のお告げだと言い残し、日本を
去った。
ファンは昭和の猛虎を懐かしんで
は、平成のダメ虎を嘆いた。
平成11年、
阪神タイガースは、
実に2209日ぶりに首位に立っ
ていた。
ーしんぶん見るたんびに、
巨人が一番下で、阪神上でしょ、もう気持ちいい、
気持ちいい、毎日が。
>>死ぬまでにな、
あと1回でええから、阪神の優勝
見たい。
>>この年、タイガースの監督に
就任したのは、
ヤクルトを3度優勝に導いた名将、
野村克也。
生え抜きが監督になる伝統の中、
異例の起用。
大きな注目を集めた。
ダメ虎をまるで魔法のように変えるのか。
そんな期待を抱いた。
>>あしたも勝つ!
>>しかし、
終わってみれば、結局、いつもの最下位。
>>シンジョーか、ジョー。
>>新庄はメジャーリーグへ。
ファンは新たなスターの出現を求
めていた。
>>新庄選手の穴は、僕が埋めま
す。
>>あんだけの足のスペシャリス
トをね、ほっとくわけに、
ほっとくのはもったいないですか