そのとおりです。
全部で 10万食分の食料が
備えられているんです。
隈さん 前の大震災の時
都市のもろさを感じましたよね。
うん。 ねえ 本当に まず 自然の前では
都市なんて何でもないって感じだもんね。
これは どなたのための備蓄なんですか?
これは ここで働いている方とか→
あと住民の方とかに…
あっ 帰宅困難者の方もか。
最後は 東京湾。 タモリさん この映像
何だか分かりますか?
これ… これ 工事してますね。
はい。
作業船がありますね。 分かんない。
何の工事ですか? これ。
何の工事かというと
東京港に新たに出来る→
海中トンネルの工事なんです。
この海の下に→
1つ当たり 100メートル以上ある
トンネルの一部が 沈められています。
こちらです。
どの辺ですか? どの辺なの?
このパーツを海中でつなげることで→
最終的に全長2キロのトンネルが完成します。
海中に沈める前のトンネルの中を→
見せてもらいました。 タモリさんこういう現場 お好きですよね。
現場 好きですよ。 現場主義ですよ。
(笑い声)
現場 大好きです。
いや これ見たの初めて。
話は聞いたことあるんですけども
現場が好きな私にとっては→
すごい興味深い。
(笑い声)
重視しているのは
物流の効率化だそうです。
この海中トンネルによって 混雑時には
30分以上かかることもあった→
東京港から都心方面まで およそ7分で→
通過できるようになると見込まれています。
今 映像を見てきましたけれども
東京って 至る所で→
工事が進んでいて やっぱり 今までの街を
つくり直す必要が出てきたんですかね。
人間の頭ってね 限界があってね
計画っていうのは→
やっぱし その人間の頭の限界を
そのまま反映しちゃうから→
やっぱし もう図式的なものに
なっちゃうから→
図式には 人間住めないって感じになって。
で そういう街は→
だんだんと 人が近寄らなくなっちゃう
みたいな感じになりますね。
日本って まとまった都市計画 みんなで
ここを目指そうみたいなものって→
なかったんですか? これまで。
え~っとね あっても→
必ず挫折してるんだよね。
へえ~。
だから 例えば 関東大震災のあとも
すごい絵 描かれるんだけど→
いろんな個別のところで反対したりね
お金がなくなったりしてね。
で もう挫折の歴史ですね
日本の都市計画は。
世界の中でも 一番 日本は 挫折が
多いんじゃないかな 都市計画では。
でも挫折をしてきたから 街にいい部分が
出てきたっていうことも…。
そう それもね 挫折で かえって
よくなったことも いっぱいあると思う。
その大通りがね バンバン建たないで
建たなかった所へ→
ゴチャゴチャって街に
逆になったなんてこともあるからね。
まあ 挫折が日本らしくて
いいんじゃないかっていう気もします。
本谷さんも上京してきてから 東京の
変化とか見てきてると思いますけども→
人の暮らしと街の変化っていうのは
どういうふうに ご覧になってますか?
私なんかは さっきの渋谷の窓ガラスで
きれいに作られたビルの中に→
外から見た時に すごく生活感が
すごく出てるというか→
全然 ビルと ちぐはぐの人が ボ~ッと
立ってるのなんかを見ると→
うれしくなるんですね。
これ設計した人は こういう人が→
中に入ってくるなんて
考えてなかっただろうと思って→
ざまあみろと思っちゃうんです。
あれでしょ? あの~→
ショッピングモールの設計図の絵 見ると
しゃれた人しか描いてないからね。
みんな こう しゃれた おしゃれな人。