2019/01/28(月) 22:25〜23:10 プロフェッショナル 仕事の流儀「百貨店バイヤー・本田大助」[解][字]


やっぱり そのね持つエネルギーみたいなね…
去年秋 バイヤー本田は
ここ数年の北の海の異変に→
頭を悩ませていた。

この時期 旬を迎えている秋サケが去年に続いて→
記録的な不漁となっています。
サケだけではない。
北海道を代表する海産物が
軒並みとれない。
サケやカニに代わる 北海道物産展の


目玉を育てる時が来ている。
本田の挑戦が始まった。
本田は ある魚に目をつけていた。
この季節 脂がのるブリ。
これまでブリは 主に北海道より南の海域で水揚げされてきた。
しかし 地球温暖化の影響で
北海道沖の海水温が上昇。
ブリの生息域が広がり
北海道各地で取れるようになった。
(ため息)
このブリを主役にした新たな商品を生み出せないか。
それを1か月後の
上野店での物産展に出すと決めた。
ブリを どんな商品にするか。
(本田)失礼します。
訪ねたのは 物産展に
何度も出店してもらっている すし店。
本田が考えたのは
ブリを主役にした→
新たな北海道らしい
海鮮丼だった。
ブリと その他の食材を
どう組み合わせるか。
まずは 職人のイマジネーションに委ねる。
う~ん…。
本田は見た目が やや気になった。
実は本田はこの試作の日を迎えるまでに→
函館朝市の視察を行うなど
研究を重ねていた。
本田は函館で

見た目の大切さを改めて痛感した。
今のものでは丼全体の見た目の華やかさも
ブリの存在感も いまひとつだった。
1週間後。
今回は物産展までの日が少なく 今日方向性を決めなくてはいけない。
職人は
より質の高いブリを手に入れていた。
課題の一つ
見た目の華やかさは申し分ない。
だが ブリの存在感に
まだ納得がいかない。
より見せ方に工夫ができないか
2人は試行錯誤を重ねた。
うん。
完成品はブリが目立ち見た目も華やかな一品になった。
肝心の味は どうか。
うん。
(職人)ありがとうございます。
ありがとうございます。
♪♪~
デパートのバイヤーという仕事に就いて20年。
「人の縁」を大切にすることで
着実に成果を上げてきた自負はある。
だが何年たとうとも 常に もう一つ
自分に言い聞かせていることがある。
本田が動いた。
物産展直前だがもう少し改良ができないか持ちかけた。
見た目も味も より変化を加えるため→
ブリの一部を「漬け」にしてほしいと伝えた。
おはようございます。

今回用意したブリ丼は 50食。
最後の試作が始まった。
完成品は ブリが花の形に開き見た目の美しさが増した。
漬けも 間に合った。
おはようございま~す。
開店と同時に 他の店は
順調に客足を伸ばしていく。
OKで~す。
ブリ丼は なかなか出ない。
オリジナル商品としては 出足が悪かった。
(ため息)
(女性)すいませ~ん。
注文が入った。
物産展の会期が進むにつれ
ブリ丼は徐々に人気となっていった。
いただきま~す。
はい すいません。
♪♪~(主題歌)
(本田)すばらしい。
ありがたいことで。
ありがとうございます。はい どうもありがとうございました。
(取材者)めっちゃ忙しいですね。
そうですね。
もう あの… 移動が多いので。
あしたから京都なので頑張って 京都 行ってきます。
どうもありがとうございました。
バイヤー本田大助。
「縁」と「頭脳」を武器に 明日も働く。
まずは全力でやること。
それから