お母さん以外の親族と一緒に住むようになるんですけれども、その
後、
ずっと児童相談所は家庭訪問をせず、じゃあ、
様子を見に行ったりしてないんで
すね。
だから児童相談所で一時保護をし
て、その後、
戻してからのフォローが全くない、
これがやっぱり問題の3つ目だと
思います。
これ、
いずれの問題もはっきり言ってこ
れしかないです。
もう怠慢としか言いようがないで
す。
というのは、
それぞれの問題すべて、
初めて今回起きたわけじゃなくて、
何回もこういう虐待の事案というのはあって、
同じような問題があって、
すでにこういう問題に対してどういうふうに対処するかっていうの
は決まってるんですよね。
それをちゃんとやるべきことがなかったということで、怠慢だと、
これ、言わざるをえないと思うん
です。
具体的に言いますと、これ1つ目
の沖縄県から千葉県に対する情報
共有がなかったということについ
ていいますと、去年、
船戸結愛ちゃんが虐待されて亡く
なったという事件がありましたが、
このときも結愛ちゃんは香川県か
ら東京・目黒区に引っ越すときに
その虐待を受けているという情報
が伝わらずに亡くなってしまった
と。その後、閣僚級の会合が行わ
れて、
緊急総合対策というのが練られま
す。
そこで、
転居した際は児童相談所間の情報共有を徹底しましょうねというの
を、厚生労働省がまとめて全国に
通達出してるんです。
これ、今回していなかったという
ことになります。
2つ目の父親に見せた、これ、ア
ンケート、父親に見せたという話
ですけれども、これについては、
もう2000年に児童虐待防止法
って、大変画期的な法律だそうで、
この決まったのは親の意向や教育方針ではなくって、
何よりも子どもの安全を最優先し
ましょうということをうたったの
が、この児童虐待防止法なんです
けれども、今回、
父親から何を言われてもこの法律
の原則にのっとって、
心愛ちゃんの安全を最優先にして
考えれば、
アンケートを見せるなんてことは
なかったはずなのに、
それも破られてしまったと。
最後、
一時保護を解除してから、
家庭訪問しなかったという問題ですけれども、これについても、
さっきの緊急総合対策で、
一時保護を解除したあとは、
地域や学校や警察などで連携して
支援していきましょう、
フォローしていきましょうという
ふうに、これも改めて、
去年言われたばかりなのにもかか
わらず、これもされなかったとい
うことで、
こういう不作為というのが本当に、するべきことをしなかったという
ことが重なって、
もう最悪の結果になったというのが今回の事案ですね。
>>こうやって制度ができたとし
ても、
いわれてますけど。
>>それは大変現実的な問題でして、
私の友人にも児相の相談所の職員
がいたりしますけれども、本当に
話聞いてても、
虐待防止法が出来てから、虐待を見つけたら、
それを知らせるのが、
申告するのが義務になりましたから、
対象になる虐待事件が非常に増え
たわけですね。
一つ一つ深刻な事例がある。
それに対応するために、
児相のスタッフだけでは手がたら
なさすぎるわけですね。
だから児相のスタッフそのものが
自分の子どもの面倒を見れないと
いうとこまでマンパワーがぎりぎ
りになっている。だから制度的に、
それから予算的に、もっとそこに
たくさんの人間を配置できるよう
なシステム、これをやっぱり実現