。
ゆでた自家製麺を、
たっぷりのカラシじょうゆとあえるんです。
このほうが、
あんの中に入れるよりも、からしの風味が引き立ち、
香りが鼻に抜けるんだそう。
この料理を考えたのが。
>>師匠が考案した。
>>考案したんですか。
>>カラシソバの生みの親、
高華吉さんは京都中華というジャンルを確立させた料理人。
京都中華とは、舞妓さんや芸妓さ
んが食後にお座敷へ上がっても大
丈夫なように、にんにくなどにお
いの強い食材を控えた、京都独自
高さん最後の弟子である現在の店
主に受け継がれています。
>>これは食べたことないですね
、これ。
ほうまいろう、カラシソバ、うま
いろう!
>>京都に来たからにはと、ウド
ちゃん、祇園へ。
お目当てはもちろん。
>>舞妓はーん、
お会いしたいですね。
芸妓はーん。
>>すっかりライフワークになり
つつある、
芸妓さん、舞妓さん探し。
>>こんなにもてることがあるん
でしょうか。
>>果たして今回は。
>>あれ?
あれ、
先にいらっしゃるのは舞妓はーん
じゃないですか。
なんか。
>>早速、
それらしき人影を発見。
>>この時を逃したら会えなそうですもんね。
舞妓はーん。
>>こんにちは。
>>こんにちは。
本物の舞妓はーんですか?>>そうどす。
>>ウドどす。
こんにちは。
すみません。
>>君萌と申します。>>君萌。
>>茨城県出身の17歳、
舞妓2年目の君萌さんに、鎖国メシを聞いてみると。
>>向こう、もうすぐ近くに、
富久屋さんっていう洋食屋さんがおして、
そこのフクヤライスというのがす
ごいおいしおす。
>>えー、
フクヤライス。
>>とろとろの卵がわーっとのっ
かってる、いろんなものも入って
て、
ここの街の芸妓さん、舞妓さんも、すごい。
>>皆さんお好きな料理ですか。
>>はい。
>>うわー、それは一緒に行って
もらうことはできますどすか?
>>今からはちょっと。
>>一緒に行ってもらうこと、
できませんどすか?
>>えー。
こしらえ終わったあととかに、
ちょっとお時間があったら寄せてもらえると思うんどすけど。
>>本当どすか!本当ですか、す
みません、本当。
>>支度が終わったら、
お座敷の前に時間を取ってもらえることに。
>>ほほー。
>>おおきに、先ほどは。>>君萌さん。
お座敷の前にこしらえをして、こ
ういうお姿に。
お着物が替わりましたが、お顔も
、えー。
>>きょうとの舞妓さんが足しげ
く通うという、そのお店は、
祇園のお隣、宮川町に。
>>こちらどす。
>>こちらどすか。
富久屋さん。ではよろしくお願いいたします。
すみません、
私が開かないと。いえいえ、いやいや、いやいやい
や。
入っておくれやす。
入っておくれやす。
いや、
入っとくれ、入っておくれやす、
本当に。
>>明治40年創業の老舗洋食店
、グリル富久屋。
店内には、
常連の芸妓さんや舞妓さんのうちわがずらり。
もちろん君萌さんの名前も。