前提としてボルトンも来て、
それを突きつけたと思うんです。
実際、
非核化ということを守ってないじ
ゃないかと。
それがばれたということに関して、
北朝鮮はかなり、
そこまでばれていたのかというこ
とで、かなりうろたえてしまった
可能性がある。
だから完全に核保有国であり続けるという、
その現実を突きつけたと、
アメリカ側が。そこで交渉が止まったんだという
気もします。
＞＞いろんな誤算が積み重なってしまったんですね。
＞＞それで今回、合意に至らなか
ったということなんですけれども、
今まで蚊帳の外だったですけれど
も、
この今回の決裂というのは、事実
上の決裂は、
日本にとっては一つのチャンスで
あるという見方があると思います。
といいますのも、このあとの動き
ですけれども、キム委員長、まだ
ベトナム・ハノイに行きますが、
また恐らく鉄道で帰るでしょう。
その途中に当然、中国に、
ずっと渡っていく途中でキム・ジョンウン委員長、必ず米朝の間で
交渉を行ったときに、中国に報告
することになっていますので、
ひょっとしたら習近平さんのもと
に立ち寄って報告するかもしれな
い。
その先、今度また、
恐らく韓国のムン・ジェイン大統
領とも接触をして、今回、こうい
ったことになったということで、
また改めて、仲介を頼むというこ
とになると思うんですけれども、
そんな中で、
安倍総理はこれまで自身も、トラ
ンプ大統領との距離の近さってい
うのをずっと強調してきています
から、この米朝が今、
ちょっとぎくしゃくしかけている
という中を、
取り持つことができるかもしれな
いということで、北朝鮮にある意
味、恩を売るというようなことを
今後できるかもしれないと。
安倍総理自身も、
次は私自身がキム委員長と向き合わなければということを言ってい
ますので、いよいよ、今までトラ
ンプ大統領にこういうことを言っ
てくれと、
間接的に北朝鮮に働きかけてきたわけですけれども、これからはそ
うではなくて、間接から直接、
北朝鮮に働きかけるということになっていく、
ここが勝負どころになると思いま
す。
＞＞では、北朝鮮の隣の国、韓国
はこの会談をどう見たのでしょう
か。
きのうに引き続き、ソウルには山
川解説委員がいます。
山川さん。
＞＞スタジオから小島デスクの解
説もありましたけれども、
韓国も会談の結果、実はきょうも
ショックが続いています。
これはですね、
北朝鮮に好意的といわれている新聞なんですけれども、その新聞で
さえ、
見出しは大きな取り引きは霧の中に消えてしまったというふうな見
出しをつけていまして、
写真も２人のリーダーの苦い表情が写っている写真が掲載されてい
ます。
この会談ですけれども、実はきょう、韓国は、
一つの大きな節目を迎えました。
日本の統治から独立を勝ち取ったきっかけとなった日、
その日からちょうど１００年の節
目を迎えまして、
韓国は休日となっています。
少しですね、
目を転じますと、ご覧ください。
ビルの向こう側ですが、
巨大な韓国の国旗が掲げられてい
るのが分かります。
こう見ても、私も、
今まで見たことがないような大きな旗なんですけれども、こうした
旗が今、ソウル市内のビルのあち
らこちらに掲げられていて、
きょうのお祝いムードを演出して
います。
さらに、
向こうに見える、
あの青い屋根の建物ですけれども、
あれが大統領官邸です。
その大統領官邸近くのこの施設、