引退するときは
倒れるときやと。
◆あの世へ行ったときね。
◆あららら！
恐れ入りましたわ。
「となりの人間国宝さん」、
お二人でもらってください、
これ。
ありがとうございました、これ。
こんなん、ありまんねん。
あんまり興味ないでしょう？◆いやいや、
あります。
◆そうですか。
◆永遠のアメフトマネジャーと
永遠のラガーマン夫婦。
どちらか１人が店番をしながら
人生のノーサイドを迎えるまで
トライし続けるのです。
◆ラグビーの楽しさというのは
どういうところですか。
◆相手をどないして
倒れるかいなと。
ふだんにどついたりしたら、
警察いかななるんけど、
試合やったらわからへん。◆ファイト！
◆ということで、
関西学院大学の目の前に
あるフードショップ松本なんです
けれども、
ご主人が松本さん、
照治（てるじ）さん、８６歳。
お元気でらっしゃって、まあ本当
にすごい。
目の前ですからね。
だから、学生たちがよく
この前を
うろうろ、うろうろするという。
奥様は初江さんで、
７９歳で、お二人ともお元気でいらっしゃって。
奥さんのほうはアメフト、アメリ
カンフットボールが大好きで。
学生さんが下宿もしてたぐらいで
すから、
学生さんたちと一緒にずっと年齢
を重ねていったということでしょ
うね。
◆秘訣でしょうね、
ずっと見てるのがね。
◆若い子と触れ合ってね。
◆また試合を応援に行ってますか
ら。
だから、学生の間では
永遠のマネジャーというふうに。◆書いたあるわ。
◆ここに書いてある。
でも、
新しい子なんて、
なかなか名前覚えられへんから、
カンペをこしらえて、お店に入っ
てきたら、
カンペを見て、名前を、
あっ、この人やったなと思って、
何々君！言うて、
あたかも覚えてるように。◆こうやったら、ボケまへんな？
◆本当そうです。
２年ぶりに２９度目の優勝をした
ということで、
関西学院がですね。
それにもちゃんと応援に行ってた
ということで、あの
いわゆる新聞に載ったということ
で。
ところが、ご主人のほうはといい
ますと、これはラガーマン、
ラグビーが大好きと。
この方はすごいんですよ。
１９５２年にこの報徳学園で
ラグビー部ができたと。この１期生ですから。
この人がつくったんですって。
◆すごーい！
◆だから６６～７年前ですよ。
この人が
ラグビー部をこしらえたと。
◆つくった？
すごい人やん。
◆その当時はね、
部員も５～６人しかいなくて、
野球部とかいろんな
柔道部とか、みんな集めて、
１５人何とか集めてやっていたぐらいの、
そこからずっとやっておられると。すごい、
レジェンドですよ、この方は。本当にすごいです。
毎週日曜日には、
練習に行くということで、脚を骨折…、
これ、すごいでしょ？
でもね、
やっぱりほかの人もちょっと遠慮
はあると思うよ。
こんなん言うたら
お父さんに悪いけどね、８６歳に
本気でぶつかられへんでしょ？