2019/06/25(火) 04:02〜04:30 ダーウィンが来た!「熱帯のミステリー 踊る!漆黒の人面鳥」[解][字][再]
あらら つつかれてしまいました。
プロポーズは失敗。
メスのハートを射止めるのは→
しかし あの 人の笑い顔のような姿は
一向に見せません。
メスは オスのどこを見て
相手を選んでいるんでしょう?
枝の上に止まっているメス。
地面のオスがバレリーナのようになって踊りだすと…。
あっ
メスが上から のぞき込みました。
オスは頭を激しく揺らしています。
これを見た嶋田カメラマン。ある考えがひらめきました。
メスは オスの踊りを上から見ています。
ということは 踊りを上から観察すれば何か見えてくるかも。
メスの目線で オスの踊りを見てみよう
という作戦です。
鳥がやってくるのは 朝と夕方。
昼間は いなくなります。
留守の間に撮影の準備。
小型カメラを鳥の邪魔にならない場所に取り付けます。
メスと同じ角度で見えるよう
細かくカメラを調整します。
あ そこらへんだ。
で ちょっと引き。
あ そうそうそう。
無事 設置完了。
オスは この真下で
踊るはずです。
次の日。
おっ オスがやってきました。
いつもどおり
まずは掃除を始めます。
あっ 踊りが始まりました。
上から見ると ホント真っ黒。しかも真ん丸です。
動きが止まりました。
うわっ 人面鳥!
一瞬の出来事でした。
踊りが終わると たちまち元の鳥の姿に。
まるで魔法が解けたかのよう。
もう一度 見てみましょう。
真ん丸な姿に変身したあと
辺りを ふらふらと動き始めます。
小刻みに揺れる黒い物体は→
頭から伸びるかんざしのような羽の先です。
そして 動きが止まった その時。
黄色い目玉の部分が光ったあと青い唇の部分が→
鮮やかに揺れていたんです。
オスの姿を目にしていました。
♪♪~
いったい なぜ 黒いのか?
そして
いったい なぜ→
人の顔に
化けるのか?
漆黒の人面鳥の謎が
このあと 明らかになります。
♪♪~
撮影でお邪魔した森の すぐ近く。標高2,000メートルの山のてっぺんに→
村があります。
ホガベ村といいます。
およそ400人が暮らしています。
名産は コーヒー豆。
高山の涼しい気候のおかげで
質の良いコーヒー豆がとれるんです。
ホガベ村の もう一つの自慢が
蛇口をひねると出てくる 水です。
この辺りで水道が引かれている村は
ほかにありません。
実は パプアニューギニアの多くの村では
燃料のまきや木材にするため→
森の木を次々と切り出し
水源を失ってしまいました。
大切に守ってきたんです。
この森が清らかな水を蓄えてくれるおかげで→
村の水が かれることはありません。
自然保護区では 木の伐採だけでなく→
生きものの捕獲も
禁じられています。
漆黒の人面鳥
タンビカンザシフウチョウ。
水源の森とともに 村の人たちの手で
大切に守られてきたのです。
メス目線カメラがとらえた→
オスのプロポーズ。
上から見ると 鳥の体には到底見えない
真ん丸な姿で踊っていました。
そして…→
人面鳥! 人の顔のような模様が突然 浮かび上がります。
いったい どのようにしたら
こんな奇っ怪な姿になるんでしょう?
横からの映像と見比べると
何かわかるかもしれません。
最初の おじぎのあと…→
上からだと 真ん丸に見えていたんですね。
そして 問題の瞬間。
時間にして 0.2秒足らず。
でも 横から見ると模様は1つ。
なのに 上から見ると目玉のように2つあります。
その訳は… 顔の位置でした。