やっぱり。
７歳の時 父親が中国に転勤。
貞子も アメリカの友達に別れを告げ中国に渡ります。
しかし １９３７年 日本と中国は
全面戦争に突入します。
父は 貞子の身を案じ
日本に帰らせました。
そして…。
はい 次は貞。はい！
頑張って！
戦争が始まったらしいの。ホントに？
本当なの？
えっ？ どこの国？
どうしたの？
アメリカとの戦争が始まったようで…。えっ？
貞子が通うミッションスクール
聖心女子学院の生活も一変します。
生徒は
農作業や勤労動員に駆り出され→
外国人の教師は
国外退去となりました。
貞子は 軍用機のタイヤを作る工場に
毎日 通いました。
（空襲警報）
東京大空襲では火の手が 隣の家まで迫ります。
友達のいる国が… 何で？
あまりに多くのものが 傷つけられ失われる戦争。
だから 終戦の話 聞いて
終戦の詔勅も聞いて→
何かこう 負けたってね
自分の国が負けたって→
何となく ポカッと穴が開いたような
そんな感じは しましたね。
負けるって どういう事か
知らなかったでしょ？
戦地にいれば
分かるかもしれませんけどね→
自分の国が 全部 負けたら
「負けた国って→
どういう事になるのかな」
とは 思いましたよね。
終戦から３年。
御機嫌よう！（一同）御機嫌よう！
今日も お天気が
よろしゅうございますねえ。
ええ。 とっても。
貞子は 新制大学の１期生として聖心女子大学に入学しました。
新しい時代への期待が
あふれていたキャンパス。
ここで貞子は その後の生き方に→
決定的な影響を与える人物に出会います。
（足音）
すごい人でした。
皆さん！
頭を使って考えるのです！
鍋の底を洗うだけの
女性になっては いけません！
（一同）イエス マザー！
結婚なんて…→
あんなもの 一度してしまえば…→
どうせ 一生していられるんです。
結婚の事を考える暇が
あるくらいなら→
とにかく 勉強をしなさい。
そう 私はあなたたちに言いたいのです。
（一同）イエス マザー！
マザー・ブリットって すてき。
ええ。 でも私は
少しだけ怖いです。
そう？
あんなに面白い方なのに！
いいですか？ あなたは→
学生自治会の会長に選ばれたのです。
リーダーシップを
しっかりと発揮するのですよ。
そして 学生たちの
イニシアチブで活動しなさい。
イニシアチブ… ですか。
学生たち自身でアイデアを出し合いまとめ 実行するのです。
きっとできますよ あなたなら。
はい やってみます！ありがとうございます！
大学のモットーは
渡辺さんに ご提案頂いた→
エクセルシオールに決めましょう。
ラテン語で 常に向上するという意味でございます。
もっともっと
日本の女性たちのために→
日本の復興のために
少しでも貢献しようという→
私たちの思いが込められています。
戦前から 教壇に立っていたマザー・ブリット。
戦争で
アメリカに強制送還されましたが→
自ら望んで 日本に戻りました。
そして 貞子たちの心に→
女性の新しい生き方を
刻みつけました。
すばらしい人だったな ホントに。
まあ 稀有な人っていうんでしょうね。
マザー・ブリットの下で