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2019/12/31(火) 10:20〜11:50 NHKスペシャル選「緒方貞子 戦争が終わらない この世界で」[字]


ちゃんと取ってありますから。
ありがとうございます。
関東軍参謀だった片倉 衷から→
貞子は 未公開の日記を
借り受けます。
昭和の戦争の 生々しい断面が
浮かび上がりました。
次に お伺いしたいのは
このページの こちらなんですが。
うん?



「陸軍大臣二腹ナシ」と書かれていますけど これは?
要するに 何も考えておらん
という事ですよ。
はあ。
そういう陸軍の中央部に対して→
我々は
強い不満を感じておったのです。
あの時 満州の関東軍にいた
我々は…→
日本の国籍を離脱してでも→
満州国を実現させようと覚悟をしておったんです。
日本の国籍を
放棄してでもですか…?
関東軍の動きに
政府は どう対応したのか。
こんにちは!
祖父の…
総理大臣となった
曽祖父の犬養 毅に起用され→
満州事変の翌年
外務大臣を務めていました。
あれは…
とにかく 軍が悪かった。
犬養総理は こう言うておった。
ひいおじいちゃまが?
うん…。 「歴史を見ると
中国の民族というのは→
2つか3つに分かれても
しばらくしたら→
必ずまた 統合しておる」と。

ええ。
つまり 「陸軍が満洲国を造ろうと
したのには 無理がある」とな。
それで我々は 陸軍側と
随分 折衝していた。
関東軍のリーダーにも
直接 忠告をしたんだ…。
どんな事を…?
満州の問題は 現在世界の注目を集めている。
従って 独立を実行するような事に
なれば→
日本の国際的な立場が
非常に不利になるとな。
残念ながら
国際的な視点というものが→
当時は 欠けていたという事だ。
満州事変から太平洋戦争へ。
指導者の意志決定がはらむ問題に
貞子は迫っていきました。
軍の内部的結束は→
軍が 外部に勢力を拡大するのと反比例して 崩壊。
軍が 次第に外交の分野に
侵入し始めて…。
対満州政策の根本方針を巡る
関東軍と 陸軍中央部の対立。
関東軍に対する
日本政府の統制の弱さ!
政府および 陸軍中央部が→
何ら 効果的な解決策を持っていなかった!
彼らの日和見主義。

あるいは 不決断。あるいは 消極性。
無責任だわ…!
(聞き手)無責任というのは政府指導者と 陸軍中央部と→
関東軍の
三者について言っていらっしゃる。
そうですよ。 だって
責任ある政府というものは→
政府の中の序列に従って あるいは
組織に従って 物事を検討し→
そして
その検討の結果というものを→
諮って進めていく。
これが 最も正当なやり方です。
ところが 満州事変は→
そういうものを壊した戦争でしょう やっぱり。
ある程度 日本の陸軍の中堅による
一種の謀反だった訳ですよね。
だから
最後に抑えられなくなるんですよ。
だから
太平洋戦争に突入するんですよ。
結果的に言えばね 陸軍を
抑えられなくなっていたから。
満州事変の研究から 緒方さんは→
現代の日本や世界にも通ずる教訓を得たと言います。
勝手に よそへ入り込んでいって→
自分にとってだけ いいような事はできませんね。
かなり こちらが 勝手に
これが望まれているといって→
押しつける事は


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