知り合った事ですよね。
非常に すばらしい理屈で→
きちっと説明できる人がいるんだなみたいな事はね。
大きい国 大きいお金持ちの国から
来る人が→
優れているとはいえないな
っていう事は学びましたね。
緒方さんに
やっぱり 感心するのは→
よく 日本人には
あるんですけれども→
白人っていうかね 大国の人だと
ばかに感心しちゃって→
一方 例えば アフリカの人とかね
そういう人たちの言う事は→
結構 初めから相手にしない
っていうようなところは→
緒方さんは 一切ないんです。
それが。
偏見っていうものは
全く ない人だったですね。
これが 案外 日本人には
難しい事だと思うんですけれども。
加藤さんに 強い印象を残した
緒方さんの言葉があります。
「アフリカの ブルキナファソから来た
若い外交官が 優秀ですよ」。
当時は無名だった
そのバンバさんは→
後に 中東で大使を務め
環境問題の分野でも活躍しました。
こういう人を なかなか
普通の人は 見つけてきませんよ。
もうホントに 一小国の 全く下っ端の
外交官にすぎませんからね。
だから こういう人を
きちっと見抜く目を→
持っておられる方だなあ
というふうに思いましたね。
パン・ギムン事務総長より→
緊急に 安全保障理事会の会議を開く事に致しました。
緒方さんが 1983年に始めた
模擬国連です。
これまでの参加者は 延べ8,000人。
日本の大学生たちが それぞれ各国の代表の立場に立って→
さまざまな国際問題を議論します。
利害が対立し思惑が渦巻く国際社会。
紛争の火種を 常に抱えています。
その中を生きる若い世代に緒方さんが望む事。
多様性への対応ですよね。
このごろ 多様性というものは→
ポジティブな事として
出されてますけどね。
じゃあ 多様性に
どう対応するかっていうのは→
やっぱり 尊敬しなきゃ
いけないんでしょうね。
尊敬っていうのは オーバーかな?
尊重かな?
隣の人は 自分と同じとは
思わない方がいいですよ。
あなたと私は違うんですよね。
それは そういう形で違った部分については→
より理解しようとするとか→
より尊敬するとかしなきゃいけないんじゃないの。
異人っていう言葉ね。
あれ 「異なる人」でしょう?
本当は 人偏の「偉人」でなきゃ
いけないんですよね。
人間を見る時に。
それを「異なる人」って。
♪♪~
高等弁務官出発前に これを着て下さい。
初めて身につける事になった
防弾チョッキ。
緒方さんは この時
UNHCRの歴史に前例のない→
危険な任務に
就こうとしていました。
かなり重いのね…。
相当重いですから お気を付けて。
決して 無理はしないで下さい。
いつ どこから 銃撃されるか全く分かりませんから…。
分かったわ。 でも 自分の目で
しっかり 現場を見ておかないと。
銃弾飛び交う戦場での
初めての難民支援です。
準備は いい?
さあ 行きましょう!
6つの共和国で構成されていた
旧ユーゴスラビア。
冷戦終結後 分離独立の動きが
相次ぎました。
その中で
共に暮らしてきた民族同士が→
互いの民族性の違いを理由に
殺りくや追放を始めたのです。
この事態は
民族浄化というキーワードと共に→
世界をしんかんさせました