2020/02/29(土) 19:30〜20:15 ブラタモリ「伊賀忍者〜なぜ伊賀は“NINJA”の里になったのか?〜」[解][字]
生活できる場所は ごく僅か。
そこで 農民たちが目をつけたのは
少し高くなっている山裾。
谷の中の限られた土地を
奪い合うことになったんです。
つまり…
…ということかなぁと。そうですね。
(笠井)お分かり頂けましたでしょうか?
それでは 私 ここでは…
えっ! ドロンするんですか?
はい。あらまあ 短いつきあいでした。
それでは…
ありがとうございました。ありがとうございました。
忍者を生み出した 複雑な伊賀の地形。
一体 どうして生まれたんでしょう?
その謎を解くために
タモリさんが やって来たのは→
川東地区から4キロほど南にある
川のほとりです。
こんにちは。
≪こんにちは。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。 里口といいます。
この辺りの地質とか地層の
研究をしています。ああ そうですか。
よろしくお願いします。 では…
はい。
(里口)はい。
はい。露出してますね。
そうですね。
えっ… あれ 石ですか?
石だな。
(里口)そうですね。
実は この地層に→
伊賀の複雑な地形を生んだ秘密が隠されているんです。
きめが細かいですね。
あっ そうですね。
白っぽい 今…。
あっ こういうのですか?
はい。 林田さんが持って…。
ああ~。
そうですね。 よくお気付きになりました。
化石ですね。
おっ! そうなんですよね。
いや なんか…
すごいね。 すごいですよ。
巻き貝の一種なんですけども。はぁ~ そうですか。 ちっちゃいね。
あっ 割れた。
あっ 割れた!
これですよ。
あっ どっか行った。
他にも ありますか?
他にも あるかもしれない。
この辺りに たくさん。
あっ たくさんありますね。
これが分かりやすいんじゃないかな。
あ~ ほんとだ。
これ大きい。
いっぱいあるなあ。
これ 集めてきたとか そういうわけじゃ?
いやいや 違います 違います。
そうですね。
淡水にいるイガタニシっていう→
今は絶滅して いないんですけども→
タニシの仲間ですね。
あれか!
(里口)あっ そうですね。 よくご存じですね~。
(里口)さすがです。
そう! 実は 今いる場所には→
およそ360万年前
琵琶湖のもととなる湖がありました。
その湖が 現在の
琵琶湖の位置まで→
移動したんです。
伊賀に かつて大きな湖があったということ。
これが複雑な地形を生み出したことと
つながっているんです。
じゃあ 地図で説明します。
私たちは 今 この辺りにいます。
で 大体…
この地層 触ってみてどんな感じですかね?
あっ もろい。
すぐボロボロになっちゃいます。
簡単に割れてしまうんですよ。
水が流れていって…
こういった…
湖の底にたまったやわらかい泥の層。
これこそが 伊賀の農民同士が争い合った
複雑な地形の秘密だったんです。
さて せっかくですから
タモリさんも気になっている→
琵琶湖が移動した謎も
解き明かしましょう!
だから こっちの…
そうですね。こっちが沈んでいくからこっち上がるから→
こう… こういうふうに。
ハハハ! そうです そうです。
こうなっていくわけですよね。
そうですね。
ほんとに よくご存じですね。