私たちは 去年9月→
「NHKスペシャル
AIでよみがえる 美空ひばり」を→
放送しました。
昭和の国民的スター 美空ひばりさんを→
人工知能 AIでよみがえらせる
試みを追った番組です。
♪♪~
(拍手)
♪♪「夕日がまた沈んでいく」
♪♪「あっという間の一日」
♪♪「どこかに」
30年ぶりにAIでよみがえった美空ひばりさんが→
新曲「あれから」を歌い
多くのファンが涙しました。
♪♪「あれから どうしていましたか」
その後 AI美空ひばりの歌はCDとしても発売。
更に 「紅白歌合戦」にも特別出演しました。
その後 「感動した」など肯定的な意見が多かった→
AI美空ひばりへの評価に
大きな変化が現れました。
「ひばりさんへの冒涜」「グロテスク」など→
厳しい意見が噴き出しました。
更に 専門家の間でも
AIを巡る議論が巻き起こりました。
なぜ AI美空ひばりへの受け止め方が
真っ二つに分かれたのか。
私たちは 著名人や専門家などに
インタビューを行い→
その理由を探りました。
AI美空ひばりを巡る議論には→
私たちが 人工知能 AIを
どう社会に位置づけるのか→
そのヒントが潜んでいるように思います。
へえ~。 えっ でも近くで見てみいや。 すごうない!?
すごいんだよね
このクッとした指の感じとかさ。
この小指 もうちょいインなんだよね。
(藤井)そうなんや。
(ミッツ)こんな拙い握り方しない。
もっと きれいに握るから。
ミッツさん 率直にいかがですか?
うれしいですよね。 いろんなそういったテクノロジーも含めて→
アップデートされた ひばりさんの歌が
今 聴けるっていうのは。
思うところは いろいろあるんですけど。
まだまだ甘いなって私は やっぱり思います。
甘い部分もある?
特にCGは→
本当に似てないです。
(藤井)へえ~。
ひばりさんって
もっと眉毛を動かして歌いますし→
あんな こうちょっと
おどおどして歌わないです。
もっとドヤ顔しますし。
あと マイクの握り方だったりとか→
手首の関節の ここの使い方って
こんなふうに持たないんですよね。
もっと こう… 大きい曲をね
こういう「あれから」みたいな→
大きい曲歌う時の ひばりさんって
もっと堂々として→
高~いとこ見つめながら
そんなに まばたきもせずに歌う。
へえ~。
藤井さんは いかがですか?
いや まだ目が離せないです。 全然。
身長も もちろん一緒なんですよね?はい。
でも やっぱり
大きく見えません? 何だか。
ステージで見ると大きいんですよなんてね
よくそんな声を聞いてましたけど→
AI美空ひばりさんも やっぱり
この距離で見ても大きく感じるって→
面白いなと思いました。
AIで美空ひばりさんの再現に挑む。
プロジェクトが始まったのは
2018年秋のことです。
ひばりさんの遺族や
所属レコード会社の協力を得て→
AIの開発がスタートしました。
歌声は ボーカロイドを開発したヤマハが担当しました。
秋元 康さんが新曲をプロデュース。
振り付けは 天童よしみさん。
衣装は 森 英恵さん。
かつての仲間たちが参加してくれました。
開発の途上では
後援会の人たちに歌声を聴いてもらい→
ブラッシュアップしていきました。
その結果 出現したAI美空ひばりは→
賛否両論 さまざまな議論を
巻き起こすことになりました。
人工知能研究の第一人者であります
松尾さんは?
僕は「紅白」の時は
家のテレビで見てたんですけども→
本当に これ 人の声そっくりだな
というふうに思いましたし→
AIの技術としても