2020/03/31(火) 04:02〜04:30 ダーウィンが来た!「干満差世界一の海!渡り鳥200万羽が大騒動」[解][字][再]

北米カナダの とある港。
船が 打ち捨てられているようにも
見えますが…。
おやおや?
一気に水が押し寄せてきました。
実はここ 潮の…
その高さは…→
なんと5階建てのビルにも
相当します。
世界一の潮の満ち干が生み出す光景は
実にダイナミック!
この干満差が
さまざまな生きものたちを引き付けます。
中でも圧巻は
200万羽にもなる渡り鳥の大群。
まるで満員電車のような
大混雑です。
一体 なぜ こんなにもたくさん
集まるんでしょうか?
世界一の干満差が生み出す
生きものたちの大騒動に密着します。
♪♪~
北米大陸の大西洋岸カナダとアメリカの国境にある→
ファンディ湾が今日の舞台。
奥行き270キロもある大きな湾です。
うわ~! クジラがいっぱい!
2,000キロ余り離れた南の海からやって来て→
夏の間 ここで過ごします。
夏 ファンディ湾には さまざまな生きものたちが集まってくるんです。
7月中旬の ある日。


空に 鳥の大群が現れました。
渡り鳥の群れです。
数百羽がひとかたまりになって飛んでいます。
一斉に浜に降り立ちました。
次々とやって来ます。
ものすごい数ですね~。
鳥の名は…
大きさ15センチほどの シギの仲間です。
夏の最盛期には 200万羽。
世界中のヒレアシトウネンの 実に95%が
ファンディ湾にやって来るといいます。
一体なぜ これほどたくさんの
ヒレアシトウネンが→
この湾に集結するんでしょうか?
その手がかりを教えてくれるのがファンディ湾の奥にある こちらの場所。
奇妙な形の岩が立ち並んでいます。
高さは20メートル以上。
岩の下のほうには植物が生えておらず
むき出しのままです。
どの岩を見ても この高さより上にしか
植物が生えていません。
時間を縮めてみると…→
観光客で にぎわう浜に少しずつ潮が満ちてきました。
潮がつかる範囲には
植物が生えないんです。
ファンディ湾の干満差は
世界一を誇ります。
最大16メートル。
湾の大きさや地形などさまざまな理由で→
この干満差が生じると


考えられています。
ヒレアシトウネンが大集結する理由。
それは この世界一の干満差と関係があります。
潮が引き始めました。
波打ち際が一気に後退。
広大な干潟が現れます。
干潟は4キロ沖まで続く場所もあります。
世界一の干満差が作り出す
壮大な光景です。
潮が引くと ヒレアシトウネンが
波打ち際を追いかけるようにして→
沖へと出ていきます。
みな忙しそうに 干潟をウロウロ。
うわ~! 干潟がヒレアシトウネンで
埋め尽くされています。
しきりに泥をつついています。
あっ! 細長いものを引っ張り出して食べました。
食べているのは…
泥の中から器用に引っ張り出して平らげます。
干潟には こんな小さな生きものが
たくさんすんでいます。
こちらは 全長1センチほどの…
ヒレアシトウネンの大好物です。
干潟が現れている間は
昼も夜も関係なく食べ続けます。
ヒレアシトウネンのお目当ては
この食事だったんですね。
研究者の調査で この湾の干潟には→
とりわけたくさんの生きものがすんでいることが明らかになりました。
ファンディ湾の干潟に

生きものが多い理由。
これこそ世界一の干満差と
深い関係があるといいます。
激しい潮の満ち干によって→
1,000億トンにもなる湾内の海水がかき回され→
海底の栄養分が巻き上がります。
すると プランクトンが激増。
これらを食べるヨコエビの仲間も
増えるんです。
1羽のヒレアシトウネンが