2020/03/31(火) 04:02〜04:30 ダーウィンが来た!「干満差世界一の海!渡り鳥200万羽が大騒動」[解][字][再]


1日に食べるヨコエビは 数万匹。
干潟での食事のため

足の指の間には 特別な膜があります。
この膜を広げて歩けば
干潟の軟らかい泥の上も→
自由自在に動き回れます。
渡り鳥のヒレアシトウネンは 夏の およそ20日間だけファンディ湾に立ち寄り→
たっぷりと食事をとって
目的地へと旅立つんです。
膨大な海水を動かし
豊かな干潟を生み出す 潮の満ち干。
その力は 思わぬ場所にも
影響をもたらします。
ファンディ湾に注ぎ込む川です。
満ち干に合わせて川の水位も劇的に変わるんです。
引き潮の時間帯
川の水位も大幅に下がります。
干潮になると
川底が現れてしまいました。
小さな川だけではありません。


こんな大きな川も干満差の影響を受けます。
上流から下流へと
勢いよく流れる こちらの川。
時間がたつと… おやおや?
下流から上流に水が逆流!?
世界一の干満差は こんな現象まで
引き起こすんです。
大量の水が動くため
満ち潮の時も 引き潮の時も→
川は激流になります。
水は河口から何キロも先まで遡り複雑な流れを生み出します。
これを巧みに利用する
鳥を見つけました。
ミミヒメウという ウの仲間です。
渦を巻く激流の真っただ中へ。
次々とやって来ます。
大丈夫でしょうか?
あっ 潜りました。
魚を捕まえています。
実は こうした強い流れに
魚が多く集まるため→
あえて ここで
狩りをしているんです。
魚を捕まえ 出てきたところを…→
うわ~ カモメが襲撃。
こちらでも… あららら。
自分では潜れないカモメたちが横取りしようとしています。
集団で攻撃を仕掛けるカモメたち。
激しい攻防戦。ウは自分の獲物を守るのに必死です。
世界一の干満差が 思いもかけない

命のドラマを生み出しているんです。
一方 こちらは海。
満潮の時間帯です。
ヒレアシトウネンが
海の上を大群で飛んでいます。
一体 何をしているんでしょう?
実は この鳥…
海に浮かんで待つことができないんです。
羽を休める陸地を探しているようです。
ようやく岸に到着。
それにしても すごい数ですね。
軽く1万羽はいそうです。
後から後から押し寄せるヒレアシトウネンの大群。
隙間は みるみるうちに埋まっていきます。
またやって来ました。
うわ~
浜は鳥たちでギュウギュウです。
にもかかわらず
更に押し寄せてくる鳥たち。
僅かな隙間を見つけては
強引に割り込んでいきます。
さながら満員電車。
海に浮かぶことのできないヒレアシトウネンは→
次に干潟が現れるまでの間 大混雑の浜で
待ち続けなければならないんです。
ちょっと待った~!
あ~ ヒゲじい 来ちゃいましたか。
ええ。 なにも こんな
ギュウギュウにかたまって→
待たなくたっていいんじゃないですか?

ほらほら この辺り!
いっぱいスペースが
空いてるじゃないですか。
確かに そう見えますが
ヒレアシトウネンは→
できるだけ波打ち際ギリギリの場所に
いようとするんですよ。
波打ち際ギリギリ? 泳げないのに
なんでそんな場所にいたがるの?
理由はズバリ…
潮が引き始めると ヒレアシトウネンは→
我先にと沖へと繰り出して
食事を始めます。
う~ん でも なんでそんなに慌てて
食べなきゃならないんですかね?
それは この鳥が渡り鳥だということが
関係しています。
渡り鳥?
ええ。
ヒレアシトウネンが