2020/12/30(水) 21:10〜22:00 ごろごろパンダ日記 〜タンタンと飼育員の日々〜[字]
食べてる 寝てる 起きてる。
他は まあ 変わったことあれば
そのつど まあ 書いていきますけど→
年間通して 見ていって
データ とってますね。
こうした記録は
タンタンが来日した 2000年から→
20年間にわたり
絶え間なく 続けられてきた。
ほい 1枚撮らして。
作業の合間梅元さんは タンタンの撮影も行う。
1枚 撮っとくわ。
ふだん見られない バックヤードの様子をSNSで配信するため。
反響がよかったのは やっぱり その…
まぶしくて お目目を隠す眠れる森の美女ポーズ。
えっ? これって まさか…。
某アニメ 竹をくわえた女の子を→
イメージさせるかなって思った写真です。
ムー! ムー!
まあ
コロナっていうのも あったんですけど→
なかなか その 見にこれない方って
いうのは やっぱり たくさんいるので→
だからこそ こういうふうに発信したいな
と思って 今 してるんですけど→
笑顔で
タンタンを見てもらいたいなっていう。
でも 梅元さんたちが タンタンと過ごす
時間は 間もなく終わりを迎える。
中国から 返還を求められ→
新型コロナウイルスが落ち着いたらタンタンを返すことが決まったから。
♪♪~
(拍手)
タンタンが オスのコウコウと共に
神戸にやって来たのは 20年前。
阪神・淡路大震災で
被災した人たちを励ます→
復興のシンボルとして 迎えられた。
おとなしくて 人懐っこい性格のコウコウと…。
ちょっと気が強くて
神経質なタンタン。
来日から 8年後には…。
(タンタンの鳴き声)
おっ 出た 出た! 出た! 出た!
出た 出た!
待望の赤ちゃんパンダが誕生した。
♪♪~
泣きそうになった。
当時 パンダ担当になったばかりの梅元さんも その瞬間に立ち会っていた。
しかし…。
もしもし。すぐ パンダ館に来てもらえます?
これ 動いてない。 動いてないし。
誕生から 4日目。
それまで 元気に見えていた赤ちゃんが
急に 息を引き取った。
死因は 栄養失調。
(タンタンの鳴き声)
授乳していたように見えていたのに
どうして?
本人も やっぱり いろんな座り方して
抱き方して ね 頑張ってたんですけど。
(赤ちゃんパンダの鳴き声)
2年後。
更なる悲劇が タンタンを襲う。
パートナーであるオスのコウコウが 急死した。
動物園に 1頭だけ残されたタンタン。
以来 出産シーズンになると毎年 不思議な行動をとるようになった。
私たちが撮影を始めた 9月も
タンタンは その行動をとっていた。
朝に こっから ちょっと 竹の感じ…
食事の時間になっても一向に起きようとしない タンタン。
♪♪~
エサの竹を食べずになぜか 抱きかかえている。
これは もう…
少しでも その赤ちゃんっていうのに触れてから→
やっぱり あの子の中で
ねえ 母性が出てしまったのか→
何か 変わっちゃったのかな
というふうには思ってますけどね。
調子が良い時は 88キロ近くある体重が
この日は 83キロ。
5キロも 体重を落としている。
偽育児の間はエサを抱えて 眠ることが多く→
食べる量が 極端に減ってしまう。
偽育児が始まると 梅元さんは→
竹を抱いていた時間も記録する。
左は 時刻。右は 偽育児をした時間。
この晩は 寝ている間も
ずっと竹を抱いており→
合計は 19時間を超えた。
このまま 食べない日が続けば体調を崩す おそれもある。
梅元さんの表情に 焦りの色が浮かぶ。
このころ もう一つ別の行動も問題になっていた。
これは タンタンが イライラして→
じゃんじゃん じゃんじゃん口で はがしていきよって。
偽育児のストレスからか
木の台をかじるのを やめられない。
ささくれで タンタンがケガをしないよう
丁寧に補修する。
おお~ きれい きれい。