2020/12/30(水) 21:10〜22:00 ごろごろパンダ日記 〜タンタンと飼育員の日々〜[字]


は~い 賢い。 あと一回。
試してみると 大成功。
目の症状は 改善していった。
ステイ。 OK。 グッド。
はい 大きいのあげるわ 賢いから。おっきいで。
ただ ひたすらに タンタンと向き合う。

いつしか 梅元さんたちは一つの信念を持つようになった。
もう ええか?
立ってくれるか?
もういいですか?
おお びっくりした。 アッハッハッハ…。
♪♪~
このころ 動物園では→
梅元さんと吉田さんが
慌ただしく 作業に追われていた。
運んでいたのは 大量の氷。
ええんちゃう。
2人が準備していたのは→
間もなく 誕生日を迎えるタンタンのバースデーケーキ。
18歳の誕生日から
飼育員2人で 本格的なケーキを制作。
氷の他 好物のりんごや ぶどう
にんじんで彩られ→
そのサイズは 年々 巨大化。
去年 24歳の誕生日には高さ1mを超えた。
今年は どんなケーキを作るつもり?
簡単な絵は こんな…。
でも できるかどうかが分からんので→
今 試し中ということ。
目指すは 去年を上回るスケール。


念入りに 準備を進める。
もう全ての…
この雪山も そうやし氷のボールだって…。シーッ。
すごい報道陣の数です。
展示スペースの前には大勢の報道陣が詰めかけた。
神戸で迎える
タンタン最後の誕生日を取材するため。
カメラの前に現れたのは
過去最大 2段重ねの「氷のケーキ」。
タンタンが大好きな
ぶどうと りんごに加え…→
てっぺんには ロウソクの炎を表現する
にんじんが あしらわれた。
(シャッター音)
タンタン いつものようにゆっくりと現れると…。
まずは ぶどうをパクリ。
更に「ありがとう」と書かれた りんごに 舌鼓。
♪♪~
その様子を 一番近くで見守っていたのは梅元さんだった。
おいしいやろ。
ぶどうをね むしゃむしゃ食べてるあの子を見て→
ああ そっか もう来年のこと 考える
必要はないんだというので→
実感 きましたねぇ。 う~ん。
この子を 帰る檻に入れた時に なんか→
もう その檻が ここから出ちゃうと→
もう まあ…。
帰ってこないですからね。
帰ってこないですね…。
♪♪~

この日 事務所には熱心にパソコンを見る2人の姿があった。
新型コロナウイルスによる
入国制限が緩和され→
中国との往来が 一部 再開した。
ちょっとは進むんかなとは思うけれども…。
タンタン帰国の兆しが強まる中→
2人が気にしていたのは中国での暮らしのこと。
やっぱ 人間でも そうでしょ。
環境を変えちゃうと やっぱりストレスとか そういうの 大きいしね。
(取材者)なんも できへん?
(吉田)なんも できへん。
帰国後 タンタンは→
四川省にある パンダ専用の施設で暮らすことになっている。
現在 暮らしているパンダは 40頭。
1頭当たりのスペースは400平方メートルを超える。
園内には 高齢パンダを専門にケアする
エリアも設けられている。
施設には
パンダ専用の病院も。
高齢パンダたちは
ここで ゆっくりと余生を過ごす。
(吉田)え~! いや 山みたいやわ。
梅元さんと吉田さんにとって初めて見る タンタンの受け入れ先。
そやそや。
MRIとか CTとかのやつちゃうん。
すごいね。 なんか 自由な感じの。
(吉田)うん。
いいですね この なんか…
2人が 一番 気になったのはパンダたちが食べている竹。
あれは う~ん…

そうですねぇ。
すると 吉田さん 思い出したことがあると
事務所を飛び出した。
向かった先は 吉田さんが管理する竹の畑。
僅かに。
これ 見えます? これ?→
こういうのが…
こちらは
秋にタケノコが生える 四方竹。
タケノコ好きのタンタンのため