2020/12/30(水) 22:00〜22:45 又吉直樹のヘウレーカ! 選「僕らはみんな“あぶれ者”だった!?」[解][字]


1周 1.6キロのメインリングをぐるぐる回って→
最終的に 光に近い速さまで達するんだ。
♪♪~
一体 どれぐらいまわるかと言うと…
30万回。そうです。
たった2秒間ですけども その2秒間で

30万回まわって→
それで最終速度まで加速します。
なるほど。
で 30万回まわって
十分 加速できたってなったら→
いよいよ 実験に 先ほど言った
ビリヤードにぶつけるわけですよね。
その ぶつけるのが あちらのほうの
方向にありますので→
ビームを きゅっと曲げて ビリヤードの
ところへ ぶつけるわけですね。はい。
又吉くんが 今 見ているのは この部分。
ここから 加速した陽子はターゲットにぶつけられる。
♪♪~
これは やっぱり これぐらいの長さがないと 難しいんですか。
そうです。 加速施設っていうのは
なんで こんなバカでかいかと言うと→
曲げようと思っても磁石の能力というのは
人間の作れる技術で→
もう決まってるわけですね。
はい。曲げる力が決まってるから。
そこで 緩やかなカーブで
おっきな施設にせざるを得ないんですね。
目に見えない素粒子をつくるのに


こんなに巨大な施設が必要だったとは…。
♪♪~
そして また 黄色と緑の磁石に変わりましたけれども→
あそこからは いよいよ もう まっすぐ
直線になっていますけれども→
壁の向こう ちょうど…
いわゆる 先ほどのビリヤードのラックが置いてあるわけです。
はい はい。
そして そこにぶつけて いよいよ…
なるほど。
「ニュートリノ」!
なんとなく 名前は聞いたこと
あったけど 素粒子だったんですねえ。
物質をつくる素粒子は
12種類 見つかっている。
多田先生たちがつくっているのは
「ニュートリノ」。
3種類あるようだが とりあえず
まとめて 「ニュートリノ」としておこう。
♪♪~
加速した陽子をターゲットにぶつけてニュートリノをつくるのが→
ターゲットステーション。 中は
どのような仕組みになっているのか?
ビリヤードの的にあたるのが
この「ターゲット」と呼ばれる筒状の装置。
特別に見せてもらった。
飛んでくる陽子に合わせて ここでは横向きに埋められているんだ。
♪♪~
加速した陽子がこのターゲットにぶつけられる。
最後に ニュートリノ誕生だ!

なんだか 「あぶれ者」のにおいがしてきたぞ。
♪♪~
いやあ 何かスケールが大きかったですね。
まあね ずうたいだけは でかいんですよ。
僕らの実験ね。
それでは ニュートリノについて
ちょっと お話ししたいと思います。はい。
ニュートリノっていうのは
まあ 名前だけはね→
結構 意外に日本人にも浸透してて
名前は知ってたりするんですよ。
うちの母親でも 名前だけ
知ってるんですね。はい。
それで 特に一個だけ覚えてもらいたい
覚えて帰ってもらいたいものが→
ありまして…
はい。これね ほとんどの人はですね→
ニュートリノ 新しいトリノかな みたいな
感じの どうしても そう思っちゃう。
うちの母親も そう思ってます。
で なんですが 実はですね これ 切り方が間違っててですね ここで切るんです。
そうです。 これね 「新しい」じゃなくて
「ニュートラル」なんですよ。
はぁ~。
ニュートラルって 意味としては…
…であるという意味のニュートラルです。
ふ~ん。
そして 「イーノ」っていうのは これは
実はイタリア語なんですね。へぇ~!
こうやって 英語とイタリア語を混ぜるから

訳わかんなくなるんですけど→
名前つけた人が イタリアからアメリカに
亡命した人だったんで→
それで まあ こういう名前
ついてるんですけどね。
なるほど。
「ニュートリノ」とは「新しいトリノ」じゃなくて「ニュートラル」な「イノ」。
つまり 電気的に中性で
小さい粒子という意味なんだ。
覚えておこうっと。