二ュートリノは 飛んでいる間に3種類に姿を変える。
その違いを調べているんだ。
♪♪~
実験で その違いを証明できれば 「物質」と
「反物質」が 同じ数だけ生まれたのに→
「物質」だけが あぶれて残った理由を
示せることになるんだ。
♪♪~
まだ 途中ですか。そうなんです。うん。
今のところですね…
…ということがわかっています。ふ~ん。
すると 何か ほとんど 何か
本物だと思いますよね。
はい。
でもね 物理学の世界ではね90%っていうのは 全然まだまだなんです。
本当だっていうことを確かめたい。
そうすると いいですか。 この…
…という究極の疑問に対しての答え
それを…
なるほど。
これは絶対に 何が何でもやってみたい。
達成したいですよね。
素粒子は 「クォーク」と「レプトン」の2つのグループに分けられる。
「クォーク」については ノーベル賞を受賞した
小林先生と益川先生の理論によって→
「反物質」が消えて 「物質」だけが残った
理由が すでに証明されている。
♪♪~
多田先生たちの実験が成功すれば「レプトン」についても説明がつく。
「我々は なぜ 生まれたのか」という
物理学最大の謎を→
すべて 日本の研究によって
解き明かしたことになるんだ。
多田先生 期待してますよ!
どうやって始まったのかって人間の誰も説明できないって→
やっぱり ちょっと さみしくもあるんで。
そうですよね。
子どもの頃って まあ 自分の親に
どうやって 宇宙できたんとか聞くけど→
大体 めんどくさくなったら
神様がっていう話で→
何か 物理の そういう理論みたいなものを
持ってきて→
説明されたことって なかったんで
そういうのが ここまで 現実的な理論で→
お話しできるようになってるっていうのが
すごい面白いなと思いました。
物理学の世界は残酷で
最初に発見した人は もう→
それこそ 神のように
まつられるんだけど→
2番目の人らは もう
実験やめちゃうんですね。 意味がない。
なので 1番に勝たないと
まったく意味がないんですよ。
う~ん 厳しいんですね。
僕らっていうのは ここまでこんなに時間をかけて→
しかも 予算も 莫大な予算を
使ってますから→
皆さんの税金を使って こんなこと
やってていいのかというのは→
必ず言われるんですね。
でも 科学っていうのは→
ものすごい たくさんの先人たちが
ちょっとずつ 積み上げていって→
できたものなんです。 その人たちは
自分たちが積み上げたものが→
本当に何の役に立つんか わからずに
積み上げたことだってあるはずなんです。
100年先 200年先なんて
絶対 見通せないんですよ。
でも それは 後世の人たちのために
やっぱり積み上げな いけないものですね。
それをやらなかったら
多分 100年先の僕たちの子孫たちが→
何もやることがなくなってしまう。
そうですよね。 だからニュートリノだけに限らず→
同じように いろんな研究者が いろんな
まだ解明されてないことを研究してて→
その中の何かが 100年後 200年後
人類が生きていくために→
必要不可欠な何かかもしれない。
そのとおりなんです。
だから 並行して みんな それぞれ
研究するっていうことを→
多分 みんな 現代の人は みんな
わかってると思いますけどね。
飛行機 最初つくった人とかも 親に 「もう
そんなのええから 早く仕事行ってこい」→
って言われてたと思いますよ。
絶対 そうですよね。
はい。
でも 彼らの その努力があったから 仕事をほっぽり出して→
やってることがあったからこそ 今 我々は
飛行機を利用できてるんですよね。
のちのち 救われる命が いっぱい
あったっていうことですからね。
奪われる命もありましたけどね。
はい。
まったん 悲しいこと言うなよ。