わかってるからこそ口をつぐんでいたが→
もう それは通用しない。
けれど 出来るだけ君を庇いたい。
お咎めなしは無理だろうが→
なるべく穏便に済ませたいと思っている。
♪♪~
(噛む音)
彼の処分についてなんだが…。
♪♪~
島流しの刑の青木年男です。
これから ご厄介になります。よろしくどうぞ。
これって
どう解釈すればいいんですかね?
一種の
我々への嫌がらせでしょうねぇ。
副総監の?
ええ。
特命係の青木~。
ちょっと来~い!
(青木)なんですか?
えっ? ちょっと!(芹沢)来い来い…。
ちょっと 冠城さん! 杉下さん!
冠城さん…!
あっ 小松さん! 大木さん!
♪♪~
(チャイム)
入れ。
♪♪~
風間匡子です。
(匡子)風間楓子の母親ですわ。
極妻…。
身柄は置いていきますから
ご自由に。
えっ? ちょ… ちょっと 部長…!
部長! 部長… 部長…!
♪♪~
(荒い息)
ごめんなさい… ごめんなさい…!
いわば 警視庁の伝統でもあるようだからね。
わかってます。
島流しと称して しくじった人間を送り込んできたんでしょ?
そもそも 君のように
望んで特命係に入った人間は→
初めてだって聞いたよ。
そうなんだろう?
彼は変わってますからねぇ。
右京さんに言われたくないです。
特命係が陸の孤島だろうが
一向に構いませんけど→
それを副総監に利用されて
幕引きに使われたんじゃ→
今の甲斐さんの立場から言って
業腹でしょ?
しかし
今の甲斐さんの立場ですから→
青木くんの件は
事前に聞かされたのでは?
そりゃ 当然さ。
承認したんですか?奴が うち来るの。
いずれ
特命係じゃ使い物にならないと→
追い出すのも
愉快かなと思ってね。
追い出したら これ幸いと→
サイバーセキュリティに戻りますよ。 副総監が動いて。
とにかく今
彼を特命係で引き受ければ→
事態は沈静化する。
落としどころとしてはギリギリの線だ。
あなたにしてみれば→
副総監に貸しを作ったというところでしょうかねぇ。
それより
今回 君にしては寛容だったねえ。
実質 傷害事件なのに。
普段の君なら もっと杓子定規に対応してると思うがね。
実は 被害者の処罰感情を
確認したところ→
犯人さえわかれば それでいい
という事でしたのでね。
まあ 非公式ではありますが
示談が成立したようなものです。
傷害事件は 被害者の処罰感情が
大きく影響しますからねぇ。
落とし前を強く望んでるのは
母親で→
被害者本人は むしろ
その母親をなだめるために→
犯人特定を強く望んだだけで。
あっ… どうした? それ。
転んだんです。
どこで?どこだっていいでしょ!
とにかく転んだんですよ!
それは とんだ災難でしたねぇ。
(携帯電話の着信音)
あっ すいません。
♪♪~
(楓子)母は内心ホッとしてると思います。
振り上げた拳を なんとか
無事 下ろす事が出来て。
あの… 改めて