2021/01/06(水) 22:00〜22:45 又吉直樹のヘウレーカ! 選「和食のうまいは“マグマ”のおかげ?」[解][字]


思うんですけども。そうですね。
はい。
昆布の味の出方が違う原因は 表面のヌメリ成分 アルギン酸にある。
アルギン酸は 水の中のカルシウムと

結合すると 昆布の表面に膜を作る。
そのため 硬水で だしをとると
うまみ成分が出にくいんだ。
♪♪~
一方 軟水は カルシウムが少ないので昆布のうまみが水に溶け出しやすい。
こういうものを 日本人は


いつか 知ったんですよね。
きっと 住んでて 流れ着いてきた
昆布とか海藻を 乾燥してるヤツを→
もういっぺん戻したら
すごく おいしかったんですよね。
それ発見した人 うれしかったでしょうね。
そうですよね。
実際 僕ら 日本料理やってても
お水って すごく大切で→
今回 硬水 軟水でやったんですけど…
へぇ~!この日本という所はやはり 軟水の国ですから→
そのお水が やっぱり 日本料理にとっては
すごく大切というのが→
料理をすれば するほど 感じますね。
なるほど。
硬水が多い西洋では 肉からとっただしが
ベースの料理が発展していった。
♪♪~
軟水の多い日本では 昆布のだしがベースの料理が誕生。
水の性質の違いで 料理の違いが
できていったんだなぁ。
じゃあ なんで 日本は軟水の国になって
ヨーロッパでは硬水になるんやろうと。
う~ん。
なんでやと思います?
それが でも 最初に先生がおっしゃった
マグマと関係してくるんじゃないですか?
そう言っちゃえば
それで終わりですからね。(笑い声)
もう少し 段階があるんですよね。

ああ。
地形?
はい。
川の河口からの
高さと距離を表したグラフ。
日本の川は 高いところから
短い距離で流れる「急勾配」が特徴なんだ。
例えば 日本一長い信濃川でも
これくらいの勾配がある。
一方 ヨーロッパには
低い位置から 長い距離で流れる川が多い。
♪♪~
フランスで一番長いロワール川はおよそ1,000kmもある。
ゆっくり 時間をかけて流れることで→
地表のカルシウムやマグネシウムが水に溶け込む。
だから ヨーロッパの水は硬水が多いんだ。
日本は 標高の高い山が多く川の流れが速い。
♪♪~
富山県にある常願寺川は標高2,661mから→
僅か56kmで 海に達する。
地表の成分が溶け出す時間が短いため日本は軟水が多いんだ。
でも どうして 日本は
高い山が多いんだろう?
それを知ろうと思うと…
そんな前まで いきます?ええ 私からしたら→
まだ つい 2~3か月ぐらい前の
ことですけど。
その時代の日本列島の様子というのを
ちょっと 見てみないといけなくて→
それを見て頂きましょう。

今から 1,400万年前の日本のイメージ。
このころ まだ 山はなく
一面 平原だったといわれている。
えっ? ってことは もっと
山が なかっただけじゃなくて→
もうちょっと平べったかったんですかね?
そうです。
ああ いいところに気が付きましたね。
その時から…
…ということが わかってきたんですよね。
「なんで その時に 山が高くなり出した?」ということが→
次の疑問になってくるわけですよね。
これは やっぱり 地層でしょうね。
意味わかりませんね。
(笑い声)
知ってる言葉 並べたでしょ?
ええ。地層が なんか なったんでしょうね。
そうですね。
なんか なったというところを答えるのが答えですから。はい。
まったん 適当に答えちゃ ダメですよ。
今から300万年前 一体 何が起きて日本は山国になったのか?
日本列島の周りには
4つのプレートがある。
太平洋プレートとフィリピン海プレートは
大陸のプレートに沈み込む動きをしている。
しかし 300万年前 フィリピン海プレートが
太平洋プレートに押しやられ→
沈み込む方向を変えた。
その影響で 太平洋プレートの沈み込む先が どんどん西へ動いていき→
大陸のプレートが圧縮されていったんだ。