13人のうち、2人は、自宅療養
をしていたんです。
このうち50代の女性は、
6日に陽性が判明して、翌日、
家族が自宅で倒れているのを見つけ、その後、死亡が確認されまし
た。
そしてもう1人の80代の男性は、
7日に陽性が判明し、
8日には発熱や呼吸が苦しくなるといった症状があったものの、
入院先が見つからなかったんです
ね。
その後、
症状が落ち着いたことなどから、自宅療養が続けられていたんです
が、11日に症状が悪化して、
搬送先の病院で亡くなったという
ことなんです。
東京都の担当者は、
適切に入院できていれば、
こういった事態を招かなかったかもしれないと、入院させるべき人
でも、
自宅療養せざるをえないケースというのが、現実にあるというふう
に認めているんですね。
>>これからも、もし感染が抑え
られなかった場合は、
こういった状況がほかにも出てきてしまうということなんでしょう
か?
>>そうなんですね。
ちょっと、
こちらのデータを見ていただきたいんですけれども、これは陽性と
判明した人が、
どのように療養しているのかというのを示したものなんですが、
一番下の青がこれ、入院している
人の数で、黄色が宿泊療養、
そして赤が自宅で療養している人、
そして緑というのは、
入院先などを今、
調整中という人たちなんですね。見ていただきたいのが、この赤と
緑の部分なんです。
この感染者が増えるにつれて、
この自宅で療養している人と、
入院先を調整中という人が、爆発的に増えているのが分かりま
すよね。
これ、数で見ますと、
入院している人というのは
3266人なんですが、
実にその倍に当たる6546人が
これ、
入院先などの調整中なんですね。
しかもこの数というのは、
先週のこの3000人から大幅に
もう倍増しているわけなんですね。
これだけの人を、症状などから判
断して、今後、入院先を決めなけ
ればいけないという状況になって
いるわけなんです。
>>この入院先は、
コンピューターが自動的に決めるわけでもないですし、一人一人の
この症状に合わせて、
どの病院が一番いいのかっていうことを、マンパワーで決めていく
んでしょうから、これ、非常に難
しいですよね。
先ほど、
20代の女性が1月3日に友人とホームパーティーをして感染した
ケースがあったとお伝えしたんで
すけれども、先ほど30代の女性
って言っちゃったのかな?
正しくは20代の女性ということ
です。
>>そうですね。
20代の女性がホームパーティー
で感染したということですね。
>>細かい訂正で、小林さん、
すみません。>>すみません、失礼しました。
そして、きょう、
東京都のモニタリング会議が行われたんですけれども、
入院患者数が今のペースで増え続
けると、医療が破綻の危機に直面
すると、警鐘が鳴らされました。
>>医療提供体制がひっ迫し、
通常の救急医療も含めて、危機的
な状況にあります。
>>なぜこういったことが起きて
いるのかといいますと、まずこれ、日本は全国の病床のうち、
コロナ患者用の病床として確保さ
れているのは3%なんですね。
そのうち、
実際にコロナの患者が入院しているのは1.5%にすぎないんです
ね。
それ以外はもう、コロナ以外の病
床なんです。
例えば、
海外で感染が再拡大しているイギ
リスの例を見てみますと、全部の
病床のうち、
コロナ患者が占める割合というのは30%、
そして人口の多いロンドンに限っ
て見ますと、これ、半数以上はコ
ロナの患者が占めているんですよ
ね。
イギリスと比べると、日本はこれ、