コロナの病床が少ないということが分かりますよね。
>>この日本とイギリスの、
これほどの差というのは、どうして生まれてるんでしょうか?
>>実はイギリスの病院というの
は、ほとんどがこれ、国営、国が運営しているために、
緊急時には国が号令をかけて、
コロナ用の病床を素早く整えるこ
とができるんですね。
一方、日本はといいますと、
このように、
公立や、
公立などの民間病院というのが圧
倒的に少なくて、民間が多いわけ
なんですよね。
このうち、
コロナの患者の受け入れが可能な
ところは、この赤で示した部分な
んですが、
公立などでは7、8割受け入れが可能なんですが、民間ですと2割
ほどしか、コロナの患者、受け入
れが可能ではないんですよね。
なので、
日本ではコロナ患者の受け入れを促そうと、
厚労省が年末に、コロナ病床1床
につき、最大で1500万円の支
援策というのを打ち出しました。
ただ、
補助金を出せば民間の病院で受け
入れが進むかというと、
そう簡単ではないんです。
日本医師会の中川会長によります
と、
まず公的な病院と比べて、
民間では対応できる医師の数とい
うのがそもそも少ないという問題
があります。
ベッドだけ増やしても、ちゃんと診断したり、
管理できる医師の数が少ないとい
う、人材の問題があります。
そして、もう一つ、
コロナ専用の病棟を作るのは、民間は難しいということですね。
やはり民間というのは、
公立に比べて規模が小さいところが多いので、
コロナと一般の患者の動線をうま
く分けられない、そうすると、
クラスターが発生するといった懸
念もあるわけなんですね。
>>受け入れたいという気持ちで
あったりがあっても、民間が受け入れるっていうのは、結構、
難しい状況なんですね。
>>それが現実なんですね。
ほかにも課題があるんです。
総務省消防庁によりますと、
救急搬送先がすぐに決まらない事
案というのは、先週1週間で
2707件ありました。
これは去年の同じ時期と比べて、およそ9割増えているんですね。
1か月前と比べても、
2倍になっているということで、さらに、冬場になりますと、
脳卒中などの患者の受け入れとい
うのも、支障が出てきているんで
すね。
コロナの病床も増やさなければいけないけれど、
そうすると通常の医療にもしわ寄
せがいくという課題が見えてきま
した。
>>ふだん、健康な方はね、
救急車なんて呼んだことないって
方もいらっしゃるかもしれません
けれども、救急車のときって、
本当に緊急なんですよね。
ふだんのことから全く想像しない
ときに、こういうことって起きま
すので、いろんな準備がこれから
必要ですね。
>>そのとおりですよね。
この病床のひっ迫で、病院に入りたくても入れないという状況は、
コロナの患者にとっても、コロナ
以外の病気の患者にとっても、
治療の遅れで重症化につながる大
きなリスクを抱えることになりま
す。
救えたはずの命が救えないなどという悲劇を繰り返さないために、
今、私たちにできることは、
これ以上、
感染を広げないように予防を徹底
すること、それに尽きると思いま
す。
以上、ナゼナニっ?でした。
>>お天気です。
きょうの東京、
久しぶりに暖かい一日でした。
不要不急の外出を控えるという中で、家にいて、風が強くなければ、
窓ふぁーっと開けて、換気するの
にちょうどいい陽気だったようで
す。
この暖かさ、
いつまで続くんでしょうか、
詳しく伝えてもらいます。
木原さん、そらジロー。