一定程度の有効性は得られる」と
判断したといいます。
これに対しワクチンを開発したファイザーは
「1回目の接種から
3週間を過ぎても効果が続くというデータはない」と表明。
イギリスの医師会は
「政府は科学的な根拠を示すべきだ」とする
声明を出しました。
地域の医師からも次々と批判の声が上がっています。
≫それでもイギリス政府は
全国2700か所余りで
ワクチンが接種できる設備を整え
来月中旬までに1500万人の
接種を目指しています。
WHOのシニアアドバイザーの進藤奈邦子さんです。
日本は
先行する欧米の事例をもとに
独自の戦略を練る必要があると
指摘しています。
武田≫ワクチンについて
日本独自の戦略が必要だということですけども
ワクチンの専門家でもある
中山さんこうした海外の経験も踏まえて
日本で進めていくうえで、改めて
どんな課題があるんでしょうか?
中山≫まず、ワクチンの有効率が
95%っていうのは
すばらしいデータだと
思いますけど
ただ、新型コロナが出てから1年
ワクチンができて半年もたってないわけですから
そこのところのデータしか
ないわけですね。
そうすると1年とか2年ぐらいの
有効性、安全性のデータが
まず、ないわけですから
そこのところで集団免疫ができるかどうかっていうのも
疑問に思います。
それと同時に、フェーズ3で見えなかった副反応として
アナフィラキシーなんかが
出てきてるわけですから
これからもそうした副反応
対応できるような
体制をとって、ワクチン接種を
進めていかなきゃいけないと思います。
武田≫このワクチン接種回数を
めぐって
イギリスでは
本来の2回ではなく
1回でより多くの人に
接種していこうと
しているわけですけども
日本でも同じ問題が起きる
可能性はあるんでしょうか。
どう評価されますか?
中山≫イギリスと日本では
状況が違うと思うんですけど
イギリスの先生なんかも
言ってるように
臨床試験でやったデータをもとに
有効性と安全性が
確立されているわけですから
1回と2回目の間を延ばして、有効性と安全性が
保たれるかどうかということは
大きな疑問ですから
日本の中では
やっぱり、臨床試験の
データのとおり
ワクチンの接種というものを
進めていかないと
いけないと思います。
武田≫ワクチンに関して
不安を持つ人も
多いと思いますけども
どう進めていけばいいと思いますか?
中山≫ワクチンというのは
副反応っていうのは
どうしても避けることが
できないわけですから、その中で
ワクチンを受けるメリットとして
今の、これから先の
新型コロナの感染の
流行の状況とかですね
死亡率の変化
そういうものをちゃんと見て
それに対するワクチンの有効率が
どうなるのか
副反応がどうなるのか
まして、副反応のモニタリングも
ちゃんと
しなきゃいけないわけですから
そこのところを
ちゃんとシステムとして
作り上げて
ワクチンを接種するところの
メリットとしての有効性
そして副反応がどうなのか。
それから社会的な状況が
どうなのかっていうのを
ちゃんと、一般の人たちに