相談できる相手だった。
そのあと、5年後には、元大関の
貴ノ浪、
この貴ノ浪も兄弟子であって、将
来の貴乃花を支えていく人になる
であろうといわれてた人が、突然、
なくなってしまうと。大きな後ろ盾になっていた北の湖
親方が、同じ年に急死してしまう
ということで、
一気に貴乃花親方にとっては、信
頼できる後ろ盾を失ってしまった。
つまり、言い換えれば、貴乃花親
方に物を申せる人、
率直に相談を受けられる人、そう
いう人たちをなくしてしまったと
いうところから、
少しずつ歯車が狂っていくというような大きなターニングポイント
になったと言えると思いますね。
>>赤星さん、このあたりから、
だんだんこの貴乃花親方が孤独の
道を進むことになるんですかね?
>>やっぱり北の湖理事長が亡く
なられたことっていうのは、一番
大きかったと思うんですけれども、
僕は正直、北の湖理事長が亡くな
られて、今後、どう変わっていく
かと思ってたんですけど、本当に、
こんな言い方、
失礼かもしれないですけど、そういうレールが敷かれてたものを、
よく思ってない方たちが、
結構いたんだなっていうのが、このあとどんどん出てくるわけです
よね。
それをすごく感じましたよね。>>そのあと、問題になっていた、
いわゆるモンゴル会の力士の人た
ちとの傷害事件が起きていくわけ
ですね。
>>続きましたよね。
>>2016年よくとし、この北
の湖理事長が亡くなったことを受
けて、理事長選挙が行われるんで
すね。
そこで、
今の八角親方と貴乃花親方がぶつかるんですけれども、
そこで貴乃花親方は、敗北します。
当選した、
この元横綱・北勝海の八角親方は、
体制を固めるために、
もともと、
この貴乃花親方が飛び出した二所ノ関一門を後ろ盾に、
支えとして必要だということにな
るんですね。
ナンバー2は、今、
尾車親方、
元大関の琴風ですけれども、
頼みをするわけですね。それでなんとか、
この協会を維持していこうという
ふうにするんですけれども、
ここが貴乃花親方とこの八角理事
長の確執の始まりだというふうに
もいわれているんですね。
そしてそのあと、
問題の傷害事件が起きていくわけ
ですね。
日馬富士事件があり、
弟子の被害を巡って、
内閣府に告訴状が出る。
そのあと、ことしの2月には、
理事選に打って出るんですけれど
も、落選をしてしまうということ
ですね。
そしてそのあとには、
まな弟子の、
いわゆる付き人への暴行事件で、
内閣府への告訴状の取り下げにな
って、いわゆる年寄という、
一番親方の中で低い身分に降格処
分されるわけですね。
そのあと、貴乃花一門、
せっかく足がかりとしてつかんだ一門を、
みずから手放す形で、
これは解散してしまう。それによって、
もともと、
さいしょから貴乃花親方についてきた人たちが、
一門を失ったということで、
一気に貴乃花親方への信頼も失っていくということですね。
一門というのは、協会から補助金、
助成金が出ていますので、やっぱり運営するうえでは、一門にやは
り所属してないと、なかなか親方
というのは厳しい状況になるわけ
ですね。
そして、
やはり貴乃花親方を慕ってきた人
も、
離れていったというふうなことに
なるんですね。
ただ、
これがその貴乃花親方、
ことしの5月の夏場所、
5月場所のこの番付表なんですけれども、本当に、
協会が貴乃花親方をもう見限った