>>こうして尾本さんの娘の絵がラッピングされた第1号のトラッ
クが誕生した。
子どもたちの描く絵をトラックに載せて走ることで、世の中に優し
い心を伝える。
娘の絵を載せて街を走ると、予想以上の反響があったという。
>>よその運転手さんからも、結
構、声かけられたりして、
この絵、
誰が描いたん?いや、娘ですけど。
めっちゃいいですね!みたいな。
見られてるっていうのもあるし、見てくれた人が、
ほっこりした気分になってもうて、
一件でも事故が減ってるんちゃうかなみたいな、これ背負ってる運
転手がちょっとでも思えたら、誇
りとか、
やりがいとかにも、
つながるんちゃうかなと。
>>交通事故は私たちの大好きな
お父さんを奪いました。
>>この世界から一つでも事故を
なくすために。
親子が集まる場所で安全運転の大
切さを伝え、
子どもたちが感じたことを、
クレヨンで自由に描いてもらう。
その絵が、
宮田運輸のトラックの新たなシンボルになる。
>>どういう気持ちで描いたの?
>>事故がないようにするため。
>>交差点とかで、
よく事故があるから。
信号無視とかをなくしたり。
>>こどもミュージアムプロジェクトと名付けられた、
宮田運輸の取り組み。
宮田さんは講演で全国を回り、みずからの事故の経験を、
夜の中に伝え続けている。
毎年、
事故の命日には被害者の墓に参り、
安全への決意を新たにする。そんな宮田さんが、
肌身離さず持ち歩いているものが
ある。
ことしの正月、
宮田さんのもとに届いた一通の手紙。
差出人は、事故で亡くなった男性
の遺族だった。
そこには、
あの日、
事故を起こしたドライバーを思い
やることばがつづられていた。
>>あのとき小学4年生だった孫
は、
中学1年生になりました。
朝元気に、
いってきます!
の声を励みに、楽しく暮らしております。
一つ気がかりなことがあります。
事故のお相手の方には、
子どもさんがおられると聞いてい
ます。
くしくも、
婿と同じ年のご主人と、
そのご家族が、楽しい毎日を送ら
れることを、
せつに願っております。
>>あのお手紙を頂いたときは、本当にもう涙しましたし、これを
確信的に、
本当に広げていくことが、
亡くなられた方にとっても、
大事なことじゃないかなっていうふうに、
思うようになりました。
>>愛知県豊田市。
この日、
運送会社に子どもたちの絵が描かれた真新しいトラックが納車され
ていた。
>>じゃあ、
子どもたち、どうぞ!
>>この上?
かっこいいじゃん。
>>自分の絵が描かれたトラックに駆け寄り、
ちょっと誇らしげな子どもたち。
宮田運輸の取り組みを知った会長が、
その趣旨に賛同。
今回が2度目の納車だ。
>>このトラックを見たドライバ
ーの人とか、
街の人がね、うわー、
すてきなトラックだなってね、
よく言っていただきます。
その中で、
何がすてきなんだろうというのを、
よくお伺いすると、
心がね、
優しくなるんだと。
私たちもこういうトラックを、
どんどん増やそうと思っております。
>>街なかで走ってるの見るんで
すけど、
心があったかくなるっていうか、
やっぱ安全運転しなきゃなっていうのにつながるかなと思います。
>>子どもの優しい絵を載せたト