生物写真界注目の存在となった
碧さん。
現在、使用しているカメラは、
すべてコンクールの商品。
買ってもらったことは一度もないんだとか。
◆妹ちゃんは、
カメラは撮るんですか?
◆撮ります。
お姉ちゃんと
パパの作品とどう感じますか。
◆別に何も感じへん。
◆お父さん、みんな、負けん気が
強いですね。
何とも思えへん。
自分のほうが行ける?
ああ、そう。
◆そうなんですよ。
お姉ちゃんがライバルになっちゃ
うんで。
いつも負けちゃうんですよ。
◆それ年の差もあるもんな。
同じ条件でやったら、負けへん?
◆負けへん。◆負けへんなあ。
すごい。
ライバルがふえてきましたよ。
◆下の子ガッツがあって、
体力でものを言わすというか。
◆ひしめき合ってますけど、
お母さんは誰の応援をしてるんで
すか。
◆やっぱり下なんで。
◆そら、そうですね。
◆あとは、もう勝手にやって…。
勝手に好きに。
◆でも、これ、考えたら、
こうやってライバルとは言うもの
の、こうやって近くにいてくれた
ら、楽しくてしゃあないですね。
◆そうですね。
常におもしろいですね。
ワクワクしてます。◆お父さんから見てて、
アドバイスを何か1つするとした
ら、何でしょうか。
◆碧(あおい)の場合は、
まあもうちょっと体力で粘るというか。
とにかく運だけで来てるんで。
◆運だけで賞をとれるってすごいですよ、
お父さん。
◆ここで問題!
◆でもね、
すごいですよ。
ご家族で、
みんなで
うまいこと撮りましてね。
長女の碧ちゃんは、
数々の賞も取っておりますし。
さあアドバイスをしたんですが、
この後、赤っ恥をかいてしまいま
す。
一体どうなったんでしょうかとい
うのが、問題でございますが、
円さん、いかがでしょうか。
◆カメラというのは楽しいですか
らね。
僕も知り合いでも
プロのようにずっとカメラばっか
り、
撮っている、
おまえ、生まれつきカメラが好きなんじゃないかというぐらいの人
がいましたけど、名前が“ねが・
げんぞう”というんですけど…。
それぐらいの人ですけれどもね。
◆何を言うてるんですか、円さん。
◆エピソードやんか。
◆“ねが・げんぞう”って、
何ですか?
◆カメラマンやなという名前が“ねが・げんぞう”やっただ
けや。
◆赤っ恥のやつですよ。
ねが・げんぞうの話は要らないで
すよ。
◆昔の友達の話をしてるだけで。
◆それをされたらだめですよ。
◆先ほどからお父さんと娘さんが
こうやっているときに、
お母さんが出てきたじゃないです
か。
それで赤っ恥をかいたというのは、あなたのアドバイスはね、的確じ
ゃないと。ピンぼけだと、こう言うたんじゃ
ないですか。
◆それだけでいいです。
ねが・げんぞうは要らないです。
◆言いたかったんや。◆あのねえ、これだけじゃ弱いね
ん!
◆どっちかといったら、
ねが・げんぞうを言いたかってん、
円さんは。
◆合わせわざで来たから。
きょう、寝る前に、もう1回、思い出して。
笑えるよ。