◆おいしいですか?◆めちゃめちゃうまいわ。
◆そうですか。
◆脂の乗った
感じと歯応えと。
卵が
ええだし。
◆そうですね。◆ちょっとつけることで、味に広
がりがあるわ。
◆結構父親がこの漬け丼をつくっ
てくれてて。
◆あっ、家で?
◆そうですね。
幼いときに。
で、ちょっとこれをちょっとアレ
ンジというか…。
◆変えていったんですか。
◆はい。
◆進化系や。
うれしいでしょう?
◆うれしいですね、やっぱり父親
がいなくなってもこうやって味が
残せるというのは。
◆うまい!
◆もう一品はおかずにぴったり!
サバのみぞれ煮。
まず、ぶつ切りにしたサバに
塩、こしょうをし、
片栗粉をまぶして、
およそ160度の油で揚げておきます。
表面に色がつけば、オッケーです。
次に、市販のめんつゆ、水、
みりん、しょうゆを合わせて
火にかけ、
大根おろしを入れて、
そこに揚げたサバを加え、味をなじませればでき上がり。
大根おろしが
サバのうまみを引き立てる
サバのみぞれ煮です。
◆いただきます。
おいしい…。
◆おいしいですか。よかったです。
◆うまい。
◆家で結構つくってくれてたみたいですけど、
けど、余り知らないみたいで。
周りの方は。
◆みぞれ煮って、あんまり聞かな
いですね。
これ、ご飯に合うなあ~。
◆合いますね。
◆白いご飯ね。
◆合いますね、
その上にのせて。
◆これ、このままぐっとかけたい
わ。
これはお店で出してるんですか、
出してないでしょう?
◆これは出してないです。
◆これも行けまっせ!
◆行けます?
◆ありがとうございます。
じゃあ、
次の奥さんを紹介していただきた
いんですが。
◆漁師の先輩で、
梅本小夜さん。
◆梅本さん?
◆はい。
漁師さんの奥さん、やっぱり魚料
理おいしいですね。
◆おいしいですね。
◆ありがとうございます。
◆紹介してもらった
奥さんのお宅を目指す石田さん。
さあ、次はどんなサバ料理と
出会えるのでしょう?
◆さあ、
安田さんからのご紹介で、
梅本さんです。
ちょっと山側というか、
住宅地のほうと。
ここかな…?
◆いらっしゃいませ。
◆どうも、こんにちは。
◆遠いところを。
◆いえいえ。
◆どうぞ。
◆漁師さんをされてるんですか?
◆漁師です。
◆上のほうに上がってきてますね。
◆はい。
◆引っ越しはったんですか。
◆そうなのです。
◆そうなんですか。
◆ほら、
津波がこわかって。
◆なるほど、なるほど。
で、上のほうにということですね
?
◆そう。
◆お邪魔します。