何を言ってるんだって。石原は何を言ってるんだって。
◆俺のほうが年上だよ！
◆あの人は、ええ人ですよ。
今、言ったから。
◆戸次さん、いきましょう。
お願いします。
◆新聞紙ですかねえ？
◆声張って。
出しろやから。
◆こどもの日とかこんなんありま
すよね。
◆ああ、そうか！
兜の！
昔、やりました。
新聞紙。
◆あれをちょっとかたくしたみた
いな。
◆なるほど。
なかなかええとこ、来ましたね！
さあ、伊代ちゃん、これで決めま
しょう、お願いします。
◆全く想像が…、黒豆しか思いつ
かない！
◆黒豆！
◆丹波のね。
◆黒豆をどうするの？
◆帽子に黒豆をこう…。
◆くっつけて。
こうやって。
◆京都らしい雰囲気が出てきまし
た。
◆黒豆しか思いつかない。
さあ、職人さんとコラボしました
のはごらんいただきましょう。
こんな帽子です。
◆ええ！
これはちょっとやり過ぎやろう。
えっ、これは帽子ですか…。
僕ね、
◆結構いいですね。
◆いやいや、ようないと思うわ。
◆いいよ。
◆これは…。
まだ試作中ですけど。
◆こうなってますよ。
◆ちょうちんの職人さんが
つくってますよ。創業２００年以上の。
◆これは何ですか。
◆アイスのスプーン。
アイス買ったらスプーンもらえる
でしょう。
◆漆でつくってるわけ？
◆そう。
京都の漆で。
こっちは神社とか、
お寺の金具の部分、あるでしょう
？
柱の回りの飾りとか、
ああいうのをつくってる職人さんがつくってくれたものです。
◆確かに、いいものですね。
多分、これは売れへんと思いますけど…。
◆売れるかもねえ～。
◆ちょっと、かぶってみて。
これは売れへんでしょう？
売れますか？
売れるかもね。
◆かぶってみて。
◆結構おもろいで。
◆あんまり人のこと、見てないで
すよ。
世の中の人って。
町、歩いていて、町を歩いてて、
こうして。
◆いや見てるって。
前から見たらまだええねん。
後ろ見て。
笑うやろ、これ！◆思ってる。
◆売ってるの？
◆ちょっと売ってみましたね。◆幾らですか。
◆幾らやった？
◆１万…。
◆１万２０００円ぐらい…。
◆どうやった？
◆売れましたよ。
◆売れましたって、どれぐらい売
れたの？
◆１つ２つ。
◆僕ら、店、持ってないじゃん。
◆それは…。
◆それじゃあ職人さんがやりがい
がないでしょう言うてますねん。
◆そうですね。
だから、僕たちは店を京都に持た
ないと、買いに来れる場所がない
し。
そやから、
僕は店を京都に持っときたいなと。職人さんと一緒につくったものが、
そこではしっかり買えるような環
境はつくりたいなと。
そして、このすばらしい商品が