すっごい二日酔いで…。
◆二日酔い。
何でやめて、ここで働くことにな
ったんですか?
◆あのね、やめた理由僕知らない
んですけど、僕がやめて、
ちょうどやめたって聞いたんで、
ほんならうちおいでと。
◆なるほど。◆むちゃくちゃ売れてたんですよ。
ガチのナンバーワン。
◆ナンバー1!
売り上げで競うんですか?
◆売り上げですね。◆売り上げでいうと、
例えば、1カ月、多いときで…。
◆誕生日とかやったら、
400万とか500万。
◆400万!?
◆中途半端な…。
◆中途半端ちゃうよ!十三でしょう?
◆はい。
◆十三で400万と言ったら、
新地で4000万と一緒ですよ!
ちょっとおでん…、何か、いただいてもいいですか?
何をしてるんですか。
酒ばっかり飲んで。
これ、あれでしょう、
ローソンで買うてきたんでしょ?◆違います。
本当に違います。
朝6時に昆布を入れ…。
◆うそ、うそ、うそ!
元ホストが
朝6時に起きるはずがない。
だまされません!
◆本当です、本当です。
◆うん! おいしい、おいしい!
めっちゃ味ついている。
おいしい!
1人、最低で飲むんやったら
幾らぐらいでいけるんですか。
◆一品とかだと1000円もいか
ないぐらいです。
◆いつまでもいいんですか。
◆全然、はい。◆でも、ここに
並んでますやん。
◆これは、だから、ヒナちゃんの
お客さんが来たときに…。
◆シャンパン入れてくれて?
◆オーナー、賢いわ。
来るわ。
ここのほうが近いもん。
距離感。
◆八光さんに褒められたらすごい
うれしいね。
◆ピンドン、幾らでしたっけ?
◆15万です。◆あけれるか!
◆小悪魔的な魅力で10年間、
不動のNo.1だったヒナちゃん。
しかし、頂点に君臨するがゆえの
困った一面も…
◆お姫様なので。
6時ぎりぎりに来るんで、
僕はせっせとおでんをつくって。
ほんで、裏で
ご飯を食べて、準備して、
僕が準備して、
で6時開店で、
お客さんが入ってきて、初めてヒナちゃんが発揮されると
いう…。
◆なるほど、特別待遇ですか。
◆ふだんは
自分の機嫌で怒ったりするから、本当にうっとうしいんですけど。
◆女王やからね。
それはしゃあないわ。
◆本当にうっとうしいんですよ。
頭下げて、
冷蔵庫からものをとるとき、
下で僕に文句言ってくるんですよ。
私に気ぃ使えよ、みたいな。
◆それはもう。合図ですね、だから。
◆合図ですね。
これ以上、危ないぞという。
◆どんな関係なんですか。
オーナーのほうが立場が上なんじ
ゃないんですか。
◆やっぱり
彼女がおってのお店なんで、
◆すぐやめる!って言うから。
◆そうか、やめられたら、
客を連れていきますもんね。◆やめられたら店つぶれます。
◆全員持っていくんで、私。
◆持っていって、自分で開いたら
いいですもんね。
正直な話。
◆そうなんです。
◆ほんなら基本的には頭が上がら
ない。
入れてくださいということ?
◆飲むなあ~、2人して。
というか売り上げ上がってないや
ん、全然。