2019/01/31(木) 20:15〜20:45 所さん!大変ですよ「野菜・果物の色に異変!?」[字]


(成清)そうですね。→
これ… そうですね
カリフラワーなんですけど。
驚くべき変身ぶりを見せていたのは→

白い姿でおなじみのカリフラワー。
(取材者)うわ~! 本当だ! 紫!
紫カリフラワーの食感や味は→
白いカリフラワーと変わらないが→
こんなおしゃれな紫色のタルトに。
確かに SNS上には


プロだけでなく 一般の人も→
紫カリフラワーを使った料理を
続々と投稿している。
うわ~!
サラダから揚げ物まで→
紫カリフラワーはSNS映えする
野菜として定着していた。
紫だけではない。
都内のスーパーを訪ねてみると→
オレンジや 緑のカリフラワーまで
並んでいる。
白が定番だった カリフラワーは→
いつから カラフル化したのか?
うわっ 広い…。
向かったのは 全国で最も早くカリフラワーが収穫される…
こんにちは。
父の代から50年以上→
カリフラワーを作り続けている
農家に話を聞く。
以前は白いカリフラワーだけを
作っていたが→
カラフルカリフラワーを作り始めてから
徐々に その割合は増え→
今では半数を占めるという。
うわ~ 立派。
戦後 徐々に日本の食卓に上り始めた
カリフラワー。
1960年代 カリフラワーを→
煮物にして食べている映像も残っている。
ふ~ん…。

あら~!
その後の洋食ブームと共に
カリフラワーも広まっていった。
この老舗洋食店でも→
ハンバーグなどの付け合わせに→
カリフラワーは欠かせない野菜だった。
そうねああいう感じだな。
その辺の加減で…
順調に増え続けたカリフラワーの入荷量。
しかし なぜか1980年ごろを境に→
急激に需要が減ってしまう。
何でなんでしょうね?
何があったんでしょうね。
調べを進めると→
その真相を知る人物にたどりついた。
こんにちは。
よろしくお願いします。
後藤です。
よろしくお願いいたします。
ベテラン管理栄養士の後藤さん。
カリフラワー人気の ちょう落には決定的な原因があったという。
ちょっと これ見てください。
実は カリフラワーはブロッコリーが突然変異した→
いわば弟分なのだが…。
(後藤)カリフラワーに含まれているベータカロテンは 18。→
そして ブロッコリーは
810です。
(木村)ブロッコリー
いいっていうイメージある。
その原因は ベータカロテンにあった。

1981年 ガンが初めて→
日本人の死因
1位となった。
翌年 緑黄色野菜に含まれるベータカロテンが→
がん予防に効果があるという研究が発表され→
ベータカロテンブームが巻き起こる。
緑黄色野菜であるブロッコリーは→
ガン予防に
効果があるとして→
もてはやされることに。
(取材者)かわいそうです。(後藤)はい。
1980年代後半には→
カリフラワーとブロッコリーの入荷量が逆転。
いまや その量は→
7倍にまで開いてしまった。
カリフラワーは
付け合わせ野菜の座を→
ブロッコリーに奪われてしまったのだ。
ついに反撃ののろしを上げたカリフラワー。
その秘策が…
変わったのは見た目だけではない。
カラフル化によって
問題のベータカロテンや→
アントシアニンなどの栄養素が
大幅アップした。
そして ついには おきて破りの
緑のカリフラワーまで登場。
姿かたちも兄貴分のブロッコリーに
寄せてきた?
食感は全然 違いますよね。