＞＞先生！
＞＞えー！
＞＞久しぶり。
＞＞お久しぶりです！
＞＞どうぞこちらのほうへ。＞＞久しぶり。
＞＞お久しぶりです、
先生。ちょっと、
びっくりしたんですけど。
ありがとうございます。
何個あるんですか？
きょうサプライズが。ちょっと待ってください。
＞＞デビュー直後に会って以来、
１０年ぶりの再会です。
＞＞いやぁ。
＞＞どうですか？
お互い。
＞＞全くお変わりなくです。
＞＞それはうそですよ。
＞＞いや、本当に。
＞＞私はちゃんとファンクラブに
入っているので。
＞＞本当だったんだ。
＞＞卒業式のことって覚えてます
？
＞＞自分としても、
いつも言ってたと思うんです。
いつも彼女が歌手になりたいって言ったら、なれるよ、絶対なれる
よって、いつも言ってたから、
私はその日も言うてたんや。＞＞絢香さん、
もてたんちゃいますか？
＞＞いやいやいや、全然たぶん怖
がられてたんじゃないですか。あ
まりに仕切るから。
＞＞姉御肌やと思うよ。
誰に対してもちゃんときちんと言
ってました。
＞＞なんかこう、
追いかけてた記憶があります。
ちょっとこう、例えばごみ箱を蹴
るみたいな男子とかがいたら、
行って、自分で直せと、
そこに戻しなさいと。
＞＞直しなさいと。
＞＞だから、
もうもてるなんて、
もう。
怖いよな、あいつみたいな、たぶ
ん。
＞＞どうりで、あれだけ大人っぽ
かったんですね。
＞＞むっちゃ歌、上手やったんで
す。
本当に。
私、音楽の時間に、歌のテストを
するんですけど、当てたもん順に
してたんですね。子どもに、
生徒にしたら当たったもん順なんですよ。
１時間中どきどきしておくように、
名前呼ばれた人から歌う。
だから次は自分かと思って、必ず
絢香のクラスの子は、テストの前
に、
絢香の次に当てんとってなって。＞＞うそ！
＞＞何人も言いに来るんです。
ちょっとそれは待ってみたいな感
じで。
＞＞そうなりますよね、でもね。
＞＞うんうんって聞いといて、私
は適当に当てるんですけどね。
そのミニライブのときも、
絢香が歌うとね、会場中、
しーんってするんです。
私もずっと、
いつも鳥肌が立ちました。
絶対この子は歌手になれるって、
そのとき、
また強く思ってたんですよね。
＞＞嫉妬というか、
なんかそういった気持ちもあったりするんですか。
＞＞私もあの歌、あとでもう一回、
練習しようとか思って、
車の中で歌ったりしたこともあり
ます。
あれぐらい歌えるかなってちょっ
と思ったときもありました。
＞＞すごい、
そんな初めて聞きましたね。
＞＞びっくりしましたね。
そのあと、
まさか先生が同じ曲で練習してる
とはね。
でも先生、なんで成績の１０を絢
香さんにつけなかったんですか？
＞＞確かに！先生、なんで？
＞＞なんでやろう、それも言われ
て覚えてないんですけど、一応、
もちろん歌はむっちゃ上手ですよ。
でもリコーダーとか、期末テスト
とか、
もちろん全部を合計して、上から