2019/03/15(金) 18:15〜19:00 キャスト[字] これからの発電とは!?有害物質と二酸化炭素カットへ…火力発電の“未来”
指摘しているのが火力発電です。
多くの二酸化炭素を排出している
と、
国際的な批判も強くなっています。
COP24に参加した神戸大学3年生の
今井絵里菜さん。
高校生の頃から興味をもち、
将来は環境問題に携わる仕事をし
たいと
今は大学で、本格的に学んでいま
す。
COP24で、日本の火力発電は
どう見られていたのでしょうか?
エネルギーの需要が爆発的に増え
た時代でした。
その後は、公害が社会問題となり、
稼働する割合は減っていきましたが、
2011年の福島第一原発の事故
で
ほとんど停止した原発の発電量を
補うため、
たとえば太陽光発電はパネルを敷
き詰める
広大な土地が必要です。
山間地であれば森林を切り開かなければ
ならない上、発電量も不安定で、
出力も火力には到底及びません。
日本のエネルギー自給率は8%。
膨大な需要をまかなうために、
安定して発電ができる火力は、
現状では、欠かせない
エネルギー源だといいます。
二酸化炭素の排出をおさえるために、
様々な対策がとられています。
関西電力で2009年以降に建て替えられた
発電所では、今までより少ない燃
料で
発電することで、二酸化炭素の排
出量が、
およそ3割、削減されているとい
います。
政府が掲げる、「2050年まで
の、
温室効果ガス80%削減」という
目標を達成するため、
現場では今も、試行錯誤を
繰り返しています。
環境への影響を最小限に、エネル
ギーを
自給するためにはどうしたらいい
のか?
そのヒントとなる取り組みが始ま
っています。
「あれが発電所?」「そうそう」
奈良県東吉野村にある、「つくばね発電所」。
上流から水を引き、105メート
ルの高さから
落下させることで、発電します。
つくばね発電所の特徴は、「再利用」。
元々の設備は、大正時代に建てら
れ
周辺の集落の電気をまかなってい
ましたが、
50年以上、休止していました。
地元の住人や協同組合が寄付などを元手に再整備し、
去年、「再稼働」。
発電した電気は奈良の協同組合に売っています。
元からある土地や設備を再利用し
ているため、
環境への負担がとても少ないので
す。
元々は、地域活性化のために
始まった、水力発電所の復活。
過去の設備をいかした結果、環境
に優しい発電所が
再開されたんです。
山間地に眠っている資源を無理なく活用しています。
自給率の少ない国の新たなエネル
ギーの
ヒントは、小さな村の発電所にあ
るのかもしれません。
奈良にある村の山の中、
そこにああいう細長い山の中を、
ちょっとだけ切り開くだけで
電力をつくる、
このやり方どうですか。
いわゆる小水力発電なんですけど、本格的ですよね。
あちこちつくられたものが古くな
って、
買い取り制度があるので、
やると、
非常にいいです。
ある村は年間1400万円の利益が上がって、
子育て支援に入れたところ、ここ
5年、
赤ちゃんがふえてきた。
小さいところにチャンスがありますね。
今、運営なさっている方々が、
高齢の方じゃないですか。
もともと大正時代からあったもの